なんでやねん日記

なんでやねんです

梅仕事2015

6月。近所のスーパーに並ぶ青梅を見るたび「今年はどうしよう」と悩んだ。

おととし、初めて自分で梅酒を漬けた。焼酎やホワイトリカーは苦手なので、梅酒専用の日本酒で。甘いお酒も苦手なので氷砂糖は気持ち少なめに。半年たったころからひとつきに1回、味見のために飲みはじめた。最初は酸っぱくて若い味がしたけれども、10ヶ月たったころにはとろんと甘く、いい香りの梅酒ができた。たくさんの人に振る舞ったこともあり、1年がたつころにはほとんど空になった。

昨年は引っ越しや何やかんやがあり、梅が出回るころはそれどころではなかった。そして今年の6月。

梅酒作りは楽しかったし、出来上がったものもとても美味しかったけれども、やはり私は甘いお酒が好きではない。十分に飲める味になるまで時間がかかるのも、せっかちな性格にあっていない。悩んでいるうちに、スーパーに並ぶ梅は青梅から、黄色く完熟した梅に移り変わっていった。

「今年は梅干しを漬けようかな」。そう思い母に電話すると「ちょうど昨日、お父さんが完熟梅を拾ってきたの」と言う。これはもう、漬けるしかない。少しだけ分けてほしいとお願いし、電話を切ってすぐ保存容器をWeb通販で購入した。

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届いた箱を開けると、芳醇で甘い香りが部屋中に広がった。

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流水で洗い汚れをとったあと、ひとつひとつ丁寧に水気を拭き取る。ついでにつまようじでヘタもとる。

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熱湯で消毒した保存容器に塩と梅を交互に入れて重石をする。瓶の口が狭かったので、二重にしたビニール袋に水を入れて重石代わりにしたけれど、水気は大敵なのでヒヤヒヤした。

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3〜4日で梅酢があがったので重石を取る。なめてみると塩辛い。けれど梅の豊かな風味もしっかりする。このまま7月末ごろまで漬けてから、3日間天日干しをする。白干し梅が好きなので紫蘇漬けにはせず、そのまま食べるつもりだ。完成まであと少し。

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ハロプロ研修生 発表会2015 ~春の公開実力診断テスト~に行ってきた

研修生好き、いやハロプロ好きにとって1年に1回の祭典。もちろん行ってきました。

今年は直前に「つばきファクトリー」の結成が発表されたり、2015年4月に加入したばかりの新人8人もパフォーマンスするメンバーに含まれていたりいったいどうなるんだと始まる前は不安だったのですが、いやいや無用な心配でしたね(とはいえつばきメンバーのソロパフォーマンス見たかったですよ!!!最近超フィーチャーされて自信付いてきてたきしもんのステージ見たかったですよ!!!!!!)

というわけで今回も気になった子とポイントをメモ代わりにまとめてみました。

それぞれのパフォーマンス写真とレポはこちらでどうぞ。

www.barks.jp


■段原瑠々「GOOD BYE 夏男」(松浦亜弥)

昨年の王者。文句なしのパフォーマンス。声量あるしリズムもしっかりしているしダンスめちゃくちゃ上手いし表情もすごくよかった。衣装も正統派アイドル感あって、なんというかもう本当に“プロ”としか言えなかった。今回は入賞を逃してしまって、最後ちょっと泣いてるように見えたけど(席遠くてビジョンでしか見れてないので勘違いかも)、あのステージが入賞者に比べて劣っていたわけでは決してないのでこれからも腐らずに頑張ってほしいなあ……。

るるちゃんは実力ありすぎて持て余してるんじゃないかな。かつての宮本佳林ちゃんを思い出す。


■堀江葵月「シャボン玉」(モーニング娘。)

この難しい曲を1人でやり切るのはすごい!表情も声色もパートごとにコロコロかわって、表現力あるなあと思った。ナイスガールトレイニー出身の子はやっぱりパフォーマンス力がひとつ抜けてる感じ。


■梁川奈々美「ロマンスの途中」 (Juice=Juice)

2015年4月に加入したばかりの新人8人のうちの1人。小柄で小学生だと思ったら中学2年生でびっくりした。この歌も1人で歌うのは大変な曲だけど、あこがれの先輩に宮本佳林ちゃんを挙げてるだけあって、好きで歌いこんでる感じがした。体は小さくて細いのに声がしっかり出てて安定してたなあ。これからの成長がの楽しみ。


■橋本渚「FOREVER LOVE」(℃-ute)

途中、矢島舞美ちゃんに表情が似ててドキッとした。℃-ute好きなんだろうな、選曲がぴったりだった。セクシー=表現力があるんだと思う。研修生、セクシー枠が不足気味なのであまりいないので貴重。


■加賀楓「Love take it all」(℃-ute)

今年はかえでぃーに投票しました。昨年、トップバッターでガチガチで、歌唱途中でむせてしまった彼女。次々と入賞者の名前が呼ばれる中、凄まじく悔しそうな表情で涙を流していた姿が印象的でした。かえでぃーの迫力ある声がとても好みでもともと応援していた子の1人ではあったけど、昨年の発表会以来、もっと気になる存在になってステージにいるとついつい目で追ってしまった。

悔しさを乗り越え今年はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、イントロが流れた瞬間、こちらまで緊張した。最初は声が震えていたけれど、ダンスは大きくしっかりリズムがとれていて、次第に歌声も落ち着いてきた。1年、彼女がしっかり真摯に取り組んできたことが伝わってくるようなパフォーマンスでした。

表彰で名前を呼ばれた瞬間、一緒に泣いてしまった。しっかりと成長して悔し涙を嬉し涙に変えて、ああやっぱりアイドルっていいなあとしみじみ感じさせてくれました。ベストパフォーマンス賞受賞、おめでとうございます。


■高瀬くるみ「背伸び」(Juice=Juice)

ダンスも歌も表情も衣装も「出来上がってる」という表現がぴったりくるステージでした。さすが「とちおとめ25」で経験積んでるだけある。すっきり通る、でも愛らしい声優さんみたいな恵まれた声質だと思う。ハロプロにはいそうでいない(というか多くのパートを任されない)タイプな気がした。賞はかすらなかったけど、もっとじっくり見たいのでこれからの生タマゴShow見せ場増えるといいなー。


■一岡伶奈「泣き虫少年」(Buono!)

「一岡、行きまーす!」がすごくよかった。こぶしとつばきのメンバーを除けば、最長キャリアとなったいっちゃん。最長キャリアのプレッシャー、本当に苦しいだろうしこちらも想像するとつらくなるんだけど、そんな心配を吹き飛ばすような明るい一言でした。「泣き虫少年」の歌詞とあいまって、じーんとした。審査員の「開花している」というコメント、私もすごく同感で、ここ最近のいっちゃんはすごく目立つ。スタイルいいからというのもあるけど、華があるんだろうなあ。


■秋山眞緒「The Power」(℃-ute)

新人さん。長所をアピールできる選曲だったと思う。「特技:ダンス」とあるように腰の動きとリズムの取り方がすごくうまかった。手足長い上に体が柔らかいから見ていてとても気持ちいパフォーマンスでした。K-POPアイドルみたい。衣装のポイントを聞かれ「生タマゴをイメージした」と答えるキャラもよい。次の生タマゴShowが楽しみ。


■船木結「21時までのシンデレラ」(Berryz工房)

かえでぃーにいれるか、ふなっきにいれるか、ギリギリまで悩みました。ふなっきー、もともと歌うまかったけど、この1年ですっごい伸びてる。ツアー帯同もたくさん経験したからか、パフォーマンスに自信と貫禄を感じました。去年は「DESTINY LOVE」でかっこいい印象だったけれど、今年は一転愛らしい選曲。でもリアル"21時までのシンデレラ"なのでぴったりな1曲でした。ふなっき、ビジュアルもパフォーマンスもいいし、もう少し身長があれば即戦力だと思うので本当に惜しい。小さくてかわいいけど、ステージ立つと不利すぎる。


■前田こころ「好きな先輩」(モーニング娘。)

正直、パフォーマンスはまだまだだと思うけれど、笑顔がすごくよかった。笑顔に華がある子。中学1年生とは思えないくらい大人っぽいなあ。顔立ちと雰囲気が岸本ゆめのちゃんに似ている。あと全然関係ないんですが高橋愛ちゃんの前で歌ってることにグッときた。


「アンジュルム」「モーニング娘。'15」「カントリー・ガールズ」「こぶしファクトリー」「つばきファクトリー」と研修生が続々と昇格し、正直最初は(いいことなんだけど)層が薄くなったなと感じていましたが、終わってみると「これからが楽しみ」という気持ちに。昨年の発表会は優劣付けるのが難しいくらいみんなのパフォーマンスが成熟してて、「ハロプロ研修生」というアイドルグループにしか見えなかったけれど、今年は本当の意味で「研修生」として楽しめそうな気がします。次回の生タマゴShowが待ち遠しい!


去年気になったメンバーはほぼ昇格した昨年のレポートはこちら。
nandeyanen36.hatenablog.com

ハロプロ研修生のプロフィールページはこちら。
www.helloproject.com


※5月16日追記
ダイジェスト動画がハロステ!にUPされてました。

桜の話

あちこちで桜がぽんぽん咲いている。この前まで小さなつぼみだったはずなのに、いつの間にこんなに咲いたのだろう。そんなことを思いながら道中にあった桜の木を眺めていたら、花がひとつまるまる落ちてきた。さっきまで花がくっついていたであろう枝には、ちいさな鳥が止まっていた。どうやら鳥が花をついばんで蜜を吸い、下に落としていたようだ。桜の花が花のまま地上に落ちているのを見たことは幾度となくあったけれど、風か何かで落ちているものなのだとばかり思っていた。そうか、鳥のしわざだったのか。そうやって上を見上げている間にも、鳥は次々と私の頭上に花を落としてくる。くるくるくるくる落ちてくる淡いピンク色の花を見て、なんて贅沢なのだろう、と思った。桜の花を枝から離すなんて人間には(くくりが大きすぎるかもしれないが少なくとも私には)ひんしゅくを買う行為のような気がして、なかなかできることではない。鳥は蜜を吸って生きているからできることなのだ。宙を舞う桜をつかもうとしたけれど、風が吹いて思うようにつかめなかった。

どこにいてもどこで見ても桜はきれいだし、大好きだなのだけれど、やはり京都を離れて初めての春だからか、京都で見たたくさんの桜のことを思い出している。

花見客でごった返す円山公園で見た桜。川端二条にあるレトロな発電所沿いの桜。古いレールの上を歩きながら眺めたインクラインの桜。大好きなバーの窓から眺めた西木屋町の桜。印象的な桜が脳裏に次々と浮かぶのだけれど、特に強く思い出すのは加茂川で見た真っ暗な桜だ。

あの頃私は学生で、フリーペーパーを作る団体に所属していた。その人たちと花見をすることになって、とある女の子が場所をセッティングしてくれたのだけれど、がらんとした加茂川でもさらに北の方で、外灯も人通りもほぼなく辺りは真っ暗。飲み物や食べ物がどこにあるのかも見えない状態で、白い桜の輪郭がぼんやり暗闇に浮かんでいた。もうかなり前のことで、その場にいた人たちと何を話したのかも、何を飲んだのかもまったく覚えていない。でも、なんだかとても楽しかった記憶は残っている。

その桜のことは、つい最近まですっかり忘れていたのだけれど、先日、当時一緒に過ごした友達に会った際ふと思い出したのだ。その子に「あの花見のこと覚えてる?」と聞いたが、お酒が入っていたせいもあって、何と返事が返ってきたのか忘れてしまった。昔はどれだけお酒を飲んでも記憶がなくならなかったのにな、なんて思うきょうは4月1日。