なんでやねん日記

なんでやねんです

終わりゆく秋を愛でて

12月4日、平等院に行ってきた。この頃の京都は紅葉シーズンのラストスパートで、観光客に揉まれるのは嫌だからという理由から市外のスポットを提案した。行ってみて初めて知ったのだが、秋の宇治はとても紅葉が綺麗だった。四方の山々では、我先にと競うように木々たちが命を燃やしていた。そんなわけで、予想していたよりは観光客が多かったけれど、閉門間近だったので目立った混雑はなかった。

平等院に行くのは2回目だった。前に行ったのはいつだったろう。藤の花が満開だったから、4年ほど前の5月だったろうか。私を取り巻く環境も、私と一緒にいる人達も、私自身も、4年前とはまるで違うものになってしまったのに、この日見た平等院も相変わらず10円玉の裏側と一緒で、なんだか不思議な気分になった。

帰りは駅前の甘味処に寄って、抹茶パフェを食べた。ひどく寒い日で体が芯から冷えてしまったけれど、とても美味しかった。京都駅で人と別れて、帰路についた。この秋は全く紅葉を見ていなかったので、いい一日になった。

今はもうすっかり冬になってしまった。京都の冬はとても、とても厳しい。京都で過ごす、6回目の冬だ。