なんでやねん日記

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ハロプロ研修生の「Hello! Project 研修生発表会2020 ~夏の公開実力診断テスト~」を見た

恒例「公開実力診断テスト」の感想です。昨年は人生の都合で参加できず、2年ぶりの観戦となりました。

本来は毎年5月に中野サンプラザで行われているこちらのイベントですが、2020年は新型コロナウイルスの影響により開催が夏に延期。さらに、コットンクラブからの生配信という異例のイベントとなりました。

発表順を決める動画はこちら。

研修生それぞれのプロフィールはこちら。
ハロプロ研修生:プロフィール|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト

というわけで早速、各参加者の感想を発表順にまとめていきます。

中山夏月姫/涙の色(℃-ute)/鈴木賞

かなりセクシーなホットパンツ姿で登場。赤を取り入れた気合い十分な出で立ちは℃-uteや鈴木愛理ちゃんの雰囲気を意識していそうでした。

トップバッターでかなり緊張していた様子ですが、立ち位置でスッとポーズを決めた瞬間に会場の空気が変わったのを感じました。さすが4回目の挑戦。

歌声は若干震えているようで伸びと抑揚がやや不安定でしたが、ダンスは指先の動きまで丁寧かつ軸がしっかりしているように見えましたし、女性らしいなめらかな所作も感じられました。例年、衣装含めたセルフプロデュース力の高さに注目していましたが、今年はパフォーマンス力もきちんと付いてきていたように見え、成長を感じました。ルックスも素晴らしい。これは言っても仕方ないことですが、順番が後ろのほうであればもう少し印象が違ったかも……。

豫風瑠乃/生まれたてのBaby Love(Juice=Juice)

本来ならアウトロに組み込まれているフェイクをイントロに持ってくるプロデュース力の高さにまず驚きました。

昔ミュージカルをやっていたということで、時々やや歌声が切れることはあれど、基本的にしっかり声がでおり、安定していました。サビ前に声が裏返っていたのは、緊張からなのか、はたまたファルセットが苦手なのかもしれません。

振り付けはおとなしめの曲ですが、パキパキと大きく踊っていて可愛かったです。成長が楽しみ!

橋田歩果/One Summer Night〜真夏の決心〜(カントリー・ガールズ)

ラジオでの相槌力と聞き力の高さ、耳を癒やすきれいな声に惚れ惚れしていたほっちゃん。歌声も優しくとても魅力的な声質でした。ただ声がやや細く、ウィスパー気味で高音が苦手そう。この曲キーがけっこう高いのと、Aメロ〜Bメロで音以上に言葉が多く、ブレスが大変そうだったかも。ダンスは本家と一緒のスタンドマイクを用いたもので踊り少なめなので評価しづらかったです。

ただキラキラと輝く目の綺麗さが印象的でした。とても真面目な子のような印象を受けるので、真摯に成長していく姿を見守っていきたいです!

植村葉純/Missラブ探偵(W)

Missラブ探偵好きとして嬉しい選曲な一方で、Wは加護亜依さんと辻希美さんの声質を生かしたユニゾンが映える楽曲が多いので、やや不安もありました。

不安は的中して全体的に声の小ささ、細さが気になり、一人だとやや物足りなさを感じました。緊張からか息切れや声が出きっていないようで、とても残念……。

しかし終始、キリッとクールな目が印象的でした。ビジュアルがとても美しく、声質もきれいなのでもっと歌って踊って場数を踏んだら、きっと見た目でもパフォーマンスでも、この曲も歌いこなせる日がくるはず!!今日の悔しさをバネに頑張って欲しいなあと思います。

米村姫良々/奇跡の香りダンス。(松浦亜弥)

イントロが鳴り始めた瞬間にパッと弾けるように輝き出す存在感、もはや研修生のものではないと感じました。早く新型コロナウイルス落ち着いて米村姫良々を華々しくデビューさせてあげてくれ!!!!!と思わせる、高い水準で安定したパフォーマンス。鳥肌が立ちました。いつもよりしっかりとしたメイクも、整った顔立ちによく映えていました。

りなぷーに「かなともに歌声が似ている」と言われ「よく言われます」と返す胆力も最高ですね。

毎年、パフォーマンスレベルは高いのに受賞に至らないところを、本人も気にしているのかもしれませんが、見た目はそう感じさせず、とことんステージを楽しんでいる雰囲気を出せているのは、本当にプロそのものだと思います。入賞するのはもちろん素晴らしいことだけれど、賞ではない別の評価軸で見てあげなくちゃいけないメンバーだと思います。

北原もも/都会っ子 純情(2012神聖なるVer.)(℃-ute)/宮崎賞

個人的に、楽曲に入り込む「演技力」の高い子が大好きなんですが、歌声、表情、仕草からその気配を感じました。セリフありの曲にしたの大正解!!!!!

太くてしっかりとした声質、クールだけれど芯を感じる強い眼差し、妖艶さを感じる表情を見ていて思い出したのは、山口百恵さん。

「2012神聖なるVer.」を選んだのは、イントロのダンスを見せるためだったのかな? 「ハロドリ。」でも溢れ出ている個性と自己プロデュース力の高さが光っていました。ユニット歌唱の「まっさらブルージーンズ」もすごく良かった。

村越彩菜/旅立ちの春が来た(スマイレージ)

真野恵里菜ちゃんのような、素直な歌声でした。透明感のある声質は、リズムや音程を鍛えるととても強い武器になりそう! 頭サビの伸びがとてもきれいでした。

ダンスも指先の動かし方がきれいで全体的に安定していたものの、突出したものが見えなかったのが残念だったかも? しかしこのまま鍛えたら間違いなくスキルメンに育ちそうなので、これからの成長が楽しみです!

西﨑美空/スッペシャル ジェネレ〜ション(Berryz工房)

カラオケでよく歌っている曲ということで、歌い慣れているのか雰囲気も柔らかめ。所々に垣間見えるつんく歌唱にしびれるとともに、笑顔がとても印象的でした。

ダンスも大きく踊れている一方で、歌・ダンスともにリズムが少し緩めかな?と感じましたが、そういうところはこれからどんどん伸びるはず! だし、そういうところより「チャラチャラチャラチャラ シルバー着けて」のフレーズに合わせて、スパンコール付きのフリンジでキラッキラの衣装を着てくる個性が何よりかけがえのないものだし、これからも大事にしてほしいなと思いました。

小野田華凛/「ひとりで生きられそう」ってそれってねえ、褒めているの?(Juice=Juice)/まこと賞(旧キャラクター賞)

1人で歌うのは大変なこの曲を選んでいる時点で、実力診断テストにかける華凛ちゃんの思いが伝わってきて、それだけで泣きそうになりました。

残念ながらサビで声が裏返ったり息切れだったりを起こしてしまいましたが、立ち上がりのよさ、サビまでの安定感は抜群で鳥肌が立ちました。こんなにしっかりと歌声を届けられる子だとは思っていなかった!

それだけに本当に残念だった……。ダンスもキレキレで小さな体を小さく見せないし、本人が課題にあげている表情も硬さを残しつつさまざまな表情に挑戦している様子が伺えたし、正直、サビ前までのポテンシャルで最後まで終わっていたら、私は小野田華凛ちゃんに投票していたと思います。

この経験がバネになれば、もっともっとパフォーマンスが伸びるはずだし、体がもっと大きくなれば歌もダンスも安定するはずだし、成長した華凛ちゃんを想像するだけでハロプロの未来は安泰だな〜〜と感じます。それくらい可能性を秘めた子。これからが楽しみで仕方ないです!

窪田七海/私の魅力に 気付かない鈍感な人(モーニング娘。・光井愛佳)/歌唱賞

投票に迷った子の一人です。まずステージに現れた瞬間に、その振り切った王道ひらひらアイドル衣装に釘付けに。そして歌い出した瞬間の跳ねるような歌声とダンスにぐぐっと引き込まれました。

加入当初はリズムが怪しい印象がありましたが、今日はとっても安定していて成長を感じました。

何より「この曲の魅力を伝えよう、この曲で自分の良さを見てもらおう」という気持ちが隅々にまで込められていて、見ているこちらが幸せになるパフォーマンスでした。

「食の改善」を行ったということで、その成果か体のラインが劇的に変化していて(健康な痩せ方ならいいな!!!と思う心配性オタク)。そういうところからも本気を感じました。とっても体のラインが美しかった。

本人はかわいい物好きで、私服などもガーリーな一方で、実力診断テストではこれまで「わがまま気のまま愛のジョーク」「恋愛ハンター」とかっこいい系の楽曲を選んでいるのが不思議でしたが、おそらくそれは、実力診断テストの傾向を分析し対策したからだったのかな〜。真面目な子なので……。逆に今年はかわいい系の曲を歌う子が少なかったので印象に残りましたし、本人の潜在能力ともばっちりマッチしていたと思います。

平山遊季/Come with me(こぶしファクトリー)

30期の中でも歌がうまく、パフォーマンスが安定しており、いち早く帯同メンバーに選ばれていた実力者。選曲からも挑戦の意思を感じました。

かなり難しい曲だけにドキドキしながらパフォーマンスを見ていましたが、太さを感じさせるしっかりとした歌声と、きちんと締まっているリズムにレベルの高さを感じさせました。ワンハーフなのがもったいないくらい……。

激しい歌だからか動きはやや小さめでしたが、指や目線の使い方が美しく、クールビューティーなルックスも相まってとても魅力的でした。しかも時々見せる笑顔がなんとも蠱惑的で……。知れば知るほど魅力にハマる子です!

楽曲の強さに負けないパフォーマンスだと思いました。賞は逃しましたが、間違いなくデビューに近いメンバーだと思います。

斉藤円香/今夜だけ浮かれたかった(つばきファクトリー)

力強い曲かつ一人で歌うのはなかなか困難な曲だけにハラハラしていましたが、卒なくこなしていてパフォーマンス力の向上を感じました(もともと安定したパフォーマンス力がある子ですが)。左右にステージを大きく使っていたのも印象的でした。Whiteberry風のカジュアルに着崩した浴衣衣装も、等身大の現役高校生らしさが出ていて、この曲の主人公になりきっていたように思います。

ダンスが飛んでしまったということで、まき先生からかなり厳し目の叱責があり本人も泣いてしまっていましたが、いや、見ている方はぜんぜん気づかなかったよ……!もちろん、覚えたことを発揮できないのはプロとしてよくないということで怒られたのだと思うのですが、それでも失敗を感じ取らせない機転の効いたパフォーマンスだったと思います。まき先生の厳しい言葉は、期待の現れだと思いたいな……。個人的にも大好きなメンバーなので、これからも応援していきます!

江端妃咲/21時までのシンデレラ(Berryz工房)

ここにきて、不安視していた配信トラブルが発生。1回目のパフォーマンスは音声・映像ともに途切れ途切れだったため、もう一度パフォーマンスすることに。

配信トラブルは仕方ない(いやできるだけ頑張って欲しいけど起きるときは起きる)とはいえ、こういうイベントでもう1回パフォーマンスするってそれだけで企画の趣旨がブレちゃうし、リテイクが「公平」だとは思えないし、なによりえばちゃんがかわいそう……という気持ちでいっぱいでしたが、突然の再パフォーマンスにも関わらず、切り替えて元気いっぱいに歌い踊ったえばちゃん最高でした……。

この歌は船木結ちゃんの印象が強いのですが、その印象を打ち消すくらい元気いっぱいで明るい歌声に、見ているこちら側も心が明るくなりました。決してリズムや抑揚がいいわけではないんですが、よくマイクに乗るしっかりと澄んだ歌声が印象的。跳ねるダンスも研修生らしさがあり、何より笑顔が最高にかわいい。

アクシデントを自分のものにできていたと思います。とっても好きなお顔立ちなので、これからも見守りたい……。

為永幸音/抱いてよ!PLEASE GO ON(後藤真希)/ダンス賞

ガチ選曲から漂うしおんぬの本気度、ひしひしと感じていましたが、期待を裏切らない、いやそれ以上のパフォーマンスでした。

左右に大きくステージを使うところ、カメラの向こうを意識した目線の使い方、チャームポイントである「優しい笑顔」を封じた表情、ピンヒールで踊るゴリゴリダンス、サビ前に取り払う腰に着けたスカーフ……すべてが「ベストパフォーマンス賞」を狙いにいっていて、その真摯さ、真っ直ぐさに心を射抜かれました。真摯な子が好きなんだ……。

最後の「愛をください」もめちゃくちゃ伸びがきれいで、最高の出来だったのではないのでしょうか。

しおんぬ、研ユニに選ばれなかったの、きっとめちゃくちゃショックだったと思うんです。でもその悔しさが、今日のパフォーマンスにつながっていたと思います。新しいグループか、はたまた既存グループか、どちらかはわからないけれど、早くデビューできるといいね。できると思います。

投票するかどうか、めちゃくちゃ悩みました。

松原ユリヤ/赤いイヤホン(アンジュルム)/勝田賞

12歳にも関わらず、すでに3回目の出場となるユリヤちゃん。抑揚や表情の変化に課題を感じる一方で、確実に成長しており、特にリズムの良さは光るものがあると思います。「イヤフォン」「ワイヤレス」の発音がめっちゃかっこよかった。

いやもう、そんなことより何より、最後の紙テープでしょ。素晴らしすぎる。ハロプロ研修生という場に3年いて、この個性が色あせていないことが何よりもの魅力だと思います。

キャラクターはこのまま、スキルを伸ばしていってほしいなあ。これからも楽しみに見守ります。

山田苺/SHALL WE LOVE(ごまっとう)

今回、一番成長に驚かされたのがいちたんでした。これまで、私が見てきた実力診断テストでのパフォーマンスは、お世辞にも「良い」とはいえないものでした。キラリと光る個性はあるものの、ステージ上で音程やリズムが迷子になる点は、ハロー!プロジェクトというスキル重視の集団では致命傷のように感じていました。

しかし同期が続々とデビューする中でもコツコツと頑張り、研修生発表会でも見せ場を増やし、確実に成長してきたいちたん。今日、その成長がでっかく花開いたと感じました。

こんなにリズムも音程も安定するようになって、長い手足を上手にさばくように踊っていて、なんかもう、ハロプロ研修生の素晴らしさが今日のいちたんにギュッと詰まっていました。感動しました。目線の使い方も素晴らしかった。

ここにくるまで、本当に苦労したし苦悩したと思います。今日、賞が取れなかったことも、彼女をまた苦しめるかもしれません。それでも、少なくとも私には、またステージ上で輝くいちたんを見たいなと思わせてくれました。

投票するかどうかも悩みました。

石栗奏美/リゾナントブルー(モーニング娘。)/ベストパフォーマンス賞

私が今年投票したのは、石栗奏美ちゃんでした。

もともとポテンシャルは高い方でしたが、得意なダンスはもちろんのこと、苦手だった歌唱をさらに伸ばしてきたのは驚きました。がなりとファルセットをバランスよく使えていたと思います!長いスカートの裾を使ってダンスの動きを見せたり、細かいリズムを取っていたり、ステージを左右に大きく使っていたりと、見せ方もとても上手。曲がもつ女性の柔らかさもきちんと取り入れられていると感じました。振り付けも自分で考えたなんて、向上心の塊すぎる。最大の魅力である表情はもう言わずもがな。間違いなく射抜かれるやつ。

「ブルー」というワードが入った曲で、真っ赤なドレスを選ぶあたりも最高じゃないですか。そうなの、この曲はめちゃくちゃ燃えたぎってるのよ……。

毎年、何らかの賞は取りながらも、ベストパフォーマンス賞が取れない。キラリと輝く魅力とスキルを持っているのに、同期が先にデビューしていく。こんな環境、誰がどう考えてもつらすぎる。ひねくれたっておかしくない。

それなのに、ステージ上のかなみんはいつもキラキラを通り越してギラギラで、観客一人ひとりの顔をよく見て、ともに切磋琢磨するメンバーのことを気にかけて、いつでも真摯に、何事にも熱を込めて頑張ってきて……。こんな子がハロプロに来てくれたことが、もう何より最高です。

ベストパフォーマンス賞、おめでとうございます!!!早くデビューして!!!!!!

広本瑠璃/タチアガール(スマイレージ)

ステージに出てきた瞬間の華やかさ、生き生きとした表情、体の中心に芯が通っているかのように安定した体幹、リズムのよいダンス、さすがASH出身と思わせるクオリティーの高いパフォーマンスでした。

本人の可愛らしいキャラクターも、曲にぴったりだと思いました。実力診断テストでは近年、歌い上げる系やクール系の楽曲が披露される&受賞することが多いですが、そんな中で純度100%のかわいさを魅力いっぱいに振りまいてくれました。

全体的に甘くてかわいい歌い方でしたが、個人的には少し甘すぎる印象がして、そこだけが気になりました。この曲はかわいさと同時に、前を向く少女の爽やかさも同居していると思うので。しかしそんなところまで求めてしまうくらい、パフォーマンスの水準が高かったと思います。

るりちゃん、発表会でもいつもパフォーマンスが素晴らしくて目を奪われる子なので、これからも楽しみです。

総評

初挑戦の子が多く、もう少し不安定なステージになるのではと心配していましたが、多くの子が安定していて驚きました。一度延期になったことで、パフォーマンスをじっくり極められたのも一因かもしれません。こんな世の中で満足にレッスンも受けられなかったろうに……。特に地方の子は、今回東京に来るのだけでも大変だったと思います。親御さんも心配されたかと……。健康でいてくれることを願ってやみません。みんな素晴らしかったです。

一方でまことも話していましたが、無観客という独特な空間の中で突出したものを見せられた子は少なかった印象で、堅実にこれまで積み重ねてきたものを見せられた子が光っていたように思いました。

しかし本編もなんですが、審査タイム中のユニット歌唱、あれが素晴らしかった。ソーシャルディスタンスを守りながら最大4人のステージングということもあり、個々人のパフォーマンスをしっかり見れたことも大きいですが、何より歌って踊ることの素晴らしさを本人たちがひしひしと感じている様子が素晴らしかった。生命力にあふれていた。月並みですが、これが「尊い」ということだと感じました。

ハロー!プロジェクト全体がパフォーマンスの方向性を探る中、研修生だからこそできたパフォーマンスだったかと思いますが、緊急事態宣言以降、初めてハロプロの楽曲をグループで披露してくれたのがハロプロ研修生であったこと、いちファンとして嬉しい気持ちでいっぱいでした。

早く会いたいね……。

今回の診断テストはパッケージ化もされるということで、ありがとうございますありがとうございますこれからずっとお願いします!

Rainbow×2

Rainbow×2

Amazon

あ、最後になりますが、鈴木愛理さんの人間力の高さにも賞を贈りたいです。

2018年


2017年


2015年


2014年

第18回ハロプロ楽曲大賞'19

このブログ、もはや楽曲大賞のコメントをまとめるだけの場所になっているのでは? というわけでこんにちは。今回も投票コメントのメモ兼ブログで今年のハロプロを振り返ろうということでやっていきます。

■ 楽曲部門

1位:One Summer Night 〜真夏の決心〜 / カントリー・ガールズ 3pt

 まるでポンキッキーズの夏曲のような王道の爽やかポップス。ところどころで感情に訴えかけてくる管楽器の音色。初めて聴いたときから「これは今年の楽曲大賞投票曲!!!」と確信したけれど、まさか数ヶ月後、この曲が持つ意味がこんなに濃く強くなるとは思ってもみなかった。カントリー・ガールズの事実上の解散はもう本当に悲しくて、悲しくて悲しくて、大好きな女の子に最後に会える機会すら限られていて。悲しみにくれたらこの曲を聴いて。最後の「そして前へ踏み出したい」が、みんなの決心なんだよなあ応援しなきゃって自分に言い聞かせて。単なる「いい曲」から、「忘れられない一曲」になってしまった。

2位:眼鏡の男の子 / BEYOOOOONDS 2.5pt

最初に聞いたときの衝撃が本当に忘れられない。正直、「これは、アリなのか……?」と自分を疑った。けれど、メンバーの表現力と魅力、楽曲が持つ底抜けのテンションの高さが、この曲ひいてはBEYOOOOONDSを「大アリのアリ!!!」に仕上げた。こういうコミックソングは「飽き」が怖いのだけれど、今のところ何度聞いても/見ても飽きるどころかいろんな発見がある。メジャーデビュー曲が名刺代わりの一曲になったことは、本当に幸福なことだと思う。

3位:帰りたくないな。/ アンジュルム 2pt

つんく♂が別れ際の切なさを描写した曲は名曲が多いと思う。今回、和田彩花ちゃんのために書いた別れの曲は、切なさの中に温かさと優しさが込められた、愛に溢れた一曲に仕上がった。離れがたい、でも別れの時間が差し迫ったシーンを、

なんでも良いから 話して 声にして じゃないと目元(め)が真っ黒になる

のフレーズで表現したのは唸るしかない。中年男性が、涙でアイメイクが落ちていわゆる「パンダ目」になってしまう少女のことを描けるのまじかよ……と衝撃を受けた。メロディーもささやくような優しい音色から始まり間奏の明るく跳ねる音が未来へ向かう背中を押しているよう。決して仕舞わず、折に触れて歌い続けてほしい。

4位:都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて /CHICA#TETSU 1.5pt

[asin:B07XSSQWNM:detail]

かわいいは正義!!!!!!!!!!!!!と言いたくなる、とびきり甘くいメロディーに、でも個性も忘れないポップな歌詞。バランスが絶妙かつ、今までのハローにありそうでなかった路線で、直球どストレートに胸に刺さった。突如始まる一岡豆知識で笑わせたあとに、「私のことも深く愛してね」でキュンキュンさせてくる流れは、星部ショウさんの手のひらで転がされているような気持ちになる。そしてアレンジの清水信之さんに涙しながらひれ伏したくなる。そんな一曲。
 

5位:ニッポンノD・N・A!/BEYOOOOONDS 1pt

2019年、令和元年。名実ともに間違いなく今年はBEYOOOOONDSの年だった。「眼鏡の男の子」「文化祭実行委員長の恋」「アツイ!」ときて、もう何が来ても大した驚きはないんじゃないか? 今までを飛び越えるメジャーデビュー曲なんてハードル高すぎでは? と変にドキドキしていた杞憂をきれいさっぱり吹き飛ばす爽快で、風刺が入りつつもベースには底抜けに前向きな応援ソング。聴く人を鼓舞する歌詞とメロディーは、歌い手が明るい未来を見据えたまっすぐな女の子たちだからこそ、ビシバシ心に響いてくる。弁慶の泣き所の内側を押さえる小林萌花ちゃんが愛おしい。

この勢いのまま、来年もビヨーンと伸びてねBEYOOOOONDS!

■ MV部門

1位:恋はアッチャアッチャ/公式アッチャアッチャ応援隊 3pt

普通のMVでも工数がかかるロケ撮影なんてほとんどやらないのに、何してんの?????????? 予算のかけ方間違ってない????????? その割には不発に終わってない???????? みたいな思考が一巡したあとに頭に残るのは「でも好き!!!!!!!!!!!!!!!!」の一言。佐藤優樹ちゃんのアッチャアッチャポーズの指が美しすぎて輝いて見える。この選抜メンバーで何かパフォーマンスしてほしい。

2位:Go Waist/BEYOOOOONDS 2pt

BEYOOOOONDSのMVは予算が少なくても見せ方と小ネタ、小道具でユニークに仕上げていて、見ていると幸せになる。その中でも「Go Waist」は大好きなテレビのオマージュや「あるある」がふんだんに詰め込まれていて、こんなん、好きになるしかないやん……。堪えながら見ていて、最後の最後カメラ目線でピアノを弾く「小林萌花」にすべて持っていかれる。

3位:アツイ!/BEYOOOOONDS 1pt

ハロプロのオタク層(私含む)があまり分からなさそうなそこそこ年季の入った洋楽・邦楽ネタを一方的に徹底的に詰め込むその姿勢が好き! BEYOOOOONDSの制作陣は気付いた人がシェアしたくなるような大小さまざなネタをフックとして忍ばせるのが本当に上手。ネタ元が分からずともわいわい楽しめた。
 

推しメン部門

佐藤優樹

今年も一年、いろんな表情を見せてくれてありがとうございました。まーちゃんがステージの上で歌って踊って楽しんでくれていることが幸せです。

スマイレージ/アンジュルム楽曲大賞2009-2019

和田彩花さん、ご卒業おめでとうございます。

事情あり会場には足を運べなかったのですが、いまさっき、録画を見終えてその凛とした旅立ちの姿を見届けました。すらっと美しい真っ白なドレス、本当に似合っていました。ぁまのじゃくをこんなにしっとり清らかに歌うなんて、と何度も聞いた曲の新たな一面を見せてくれてうれしかったです。

さて「スマイレージ/アンジュルム楽曲大賞2009-2019」に参加しました。のでその記録です。好きな曲が多くて本当に絞るのが大変で、順位付けできないのですべて同点(2.0pt)で、リリース順に並べただけです……。楽曲を選ぶだけで精一杯でMV部門を選ぶ余力がなかったので楽曲部門と推しメン部門のみの参加です。


楽曲部門

1位:スキちゃん/スマイレージ

日常の中の等身大の幸せと愛が詰まった曲。ポップな曲調も歌詞もライブでメンバーの名前をコールする行為もすべてがハッピーで、初期スマの魅力がギュッと詰まった楽曲だと思う。

2位:夢見る 15歳/スマイレージ

記念すべきメジャーデビューシングル。やっぱり何度聞いてもイントロがかかるたび気持ちが高まるし、特別な一曲。

3位:好きよ、純情反抗期。/スマイレージ

つんくの中には「恋に勉強に毎日の生活に一喜一憂する普通の女子中高生」がいて、それが氏の楽曲の最大の魅力につながっていると常々思っているのだけど、それにしても「お母さんだって 夢中で誰か愛した事あるでしょう」って、どうやったら浮かぶのか……。

4位:私、ちょいとカワイイ裏番長/スマイレージ

強気な歌詞もアッパーな曲調もすべてがスキちゃん……。

5位: ねぇ 先輩/スマイレージ

[asin:B00EYYBOUI:detail]

つんく楽曲によく登場する「先輩」はちょっとだめな男なんだけど憧れの存在で、主人公は片思いだったり愛が一方通行だったり。自信がないから「愛されたい気持ち」を上から強気に放ってみたりする、その若さや青さが詰まっててたまらない……。

6位:ヤッタルチャン/スマイレージ

「劣等生」として取り上げられ、つらいことも多かっただろう中西香菜ちゃんがフィーチャーされた印象深い曲。かななんの関西弁のセリフを聞くと「かななんも頑張ってるんやから私もやったるぞ」という思いがふつふつ湧いて元気をもらえるので、落ち込んだときやモチベーションを高めたいときに必ずかける。コミックソングのような側面が強いけど、人に力を与える名曲だと思う。

7位:「良い奴」/スマイレージ

ひねくれてるよ〜〜〜〜!!!重く考えすぎだよ〜〜〜〜!!この女の子〜〜〜〜〜〜!!!!でもこれが等身大の女の子〜〜〜〜〜〜〜!!!!という気持ちでもぞもぞしてしまう、こんな歌詞を書けるつんくが怖い……。

8位:地球は今日も愛を育む/スマイレージ

ハロプロ楽曲ではおなじみやたらスケール感のでかいフレーズがタイトルや歌詞が入るという点ですでに大好きなんですが、メンバーがサビのリズムにあわせて少しずつずれて移動するダンスがすごく印象的。気づくと口ずさんでる曲。

9位:大器晩成/アンジュルム

すべてを一新した曲。ハロコンで初披露されたときのインパクトが忘れられない。室田瑞希ちゃんの伸びやかかつ強い落ちサビのあとに、パワフルなジャンプを決める佐々木莉佳子ちゃんのコンビネーションが尊くて、なぜかライブで見るたびに泣いてしまう。3期最高。

10位:君だけじゃないさ...friends/アンジュルム

普段はあまり好きになれないタイプの曲だけど、この曲が披露された当時、とあることに悩んでいて落ち込みがちだったので、とっても励まされた記憶が鮮明に残っており、今でも心に響く1曲。


楽曲部門は以上です。候補を20くらい出したときはもっとバランスよかったのだけど、結果としてスマ曲かつシングル曲が多めになってしまった………。やっぱりスマの悪ガキッ感が好きなんだな〜と改めて。一番好きなスマイルセンセーションあたりの曲ももっと入れたかったしアンジュ曲も好きなもの多いんだけど、楽曲大賞として考えるとあんまり残らなかった……。

推しメン部門

相川茉穂

選ぶ言葉、服や前髪のセンス、少しぎこちないぽやっとした笑顔、そして優しい心。すべてが大好きな女の子でした。あいあいがいなくなったあと、ステージのどこを見ればいいのか分からなくなってしまった。それは、今でもそうで。笑顔で、卒業という形で送り出せる日まで応援したかったけど、志半ばで大好きなグループを去ったこと、本人がいちばん苦しかっただろうな。最終的にオタクができることは好きな人の幸せを願うことだけなので、おだやかに日々を過ごしてくれているといいなと思います。

最後に一番好きなあいあいの動画を。



[asin:B07Q3P2MCW:detail]