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こんな気持ちを書くのはやっぱりブログかなと思った。
ごく簡単な約束を、忙しいなんてくだらない理由でちゃんと果たせなかったことが本当に心残りで。あれくらい、大して忙しくなかった。ぜったい果たせたはずだった。なのに後回しにしてしまった。
あれから、どんな些細なことも約束をちゃんと果たすことを心の奥底で決めて、コツコツとやってきたと思う。でもいつかこの約束も忘れてしまうのかな。忘れたくないんだけど人間は、私は、いい加減だから。
こんな後悔の仕方をしている私を見て「自意識が強すぎ!」「大した約束じゃないよ!」と笑いながら優しく怒って欲しいなあ。
ふいにカメラロールを見返して、幸せそうな写真を見つけて嬉しい気持ちと悲しい気持ちがいっぺんにやってくる。頼りたいことを思いついて、頼れないことに悔しくなる。
安西水丸さんの逝去にあたり、村上春樹さんがつづったことばがある。
「人の死はあるときには、描かれていたはずの一枚の絵を永遠に失ってしまうことだ」
この一文を、ずっと反芻し続けた。
そんな一年だった。