なんでやねん日記

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ハロプロ研修生の「Hello! Project 研修生発表会2018 ~春の公開実力診断テスト~」に行ってきた

数あるハロプロ現場の中でも、毎年一番と言っていいくらい楽しみにしているハロプロ研修生の公開実力診断テストの季節が今年もやってきました。そして今年もレポを書きます。わりと現場に行っているほうなのに、毎回欠かさずレポ書いてるの公開実力診断テストくらいだな……。どんなイベントかというのはググって調べてください(もう書くの飽きた)。

今年は例年以上にチケット争奪戦だったり、推してた北海道研修生の北川亮ちゃんが開催直前に研修終了したと発表されて気落ちしたり、賞レース有力候補の井上ひかるちゃんが体調不良で当日欠席したり(お大事に……)で、中野サンプラザの座席に座るまで本当にドキドキしっぱなしだった。観客も例年より女性が多く感じたり、普段の研修生発表会では見かけない層がいるような気がしたりして、今や現役メンバーもエッグ・研修生出身の子が過半数を超えているもんなあと、研修生の注目度が高まっているのを感じました。

さて、発表順と披露曲はこちらの動画で発表されています。

(抽選、やっぱり本人が引くほうが楽しいんだけど、遠方の子も増えたしなかなか難しいよね……)

研修生それぞれのプロフィールはこちらでどうぞ。
ハロプロ研修生:プロフィール|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト


岡村美波/愛して 愛して 後一分(モーニング娘。)

どんな実力者もプレッシャーでやられ気味のトップバッターだけど、いつもの明るい笑顔で登場。しかし曲がかかるとぐっとクールな表情を作っていて、さすがアイドル歴長いだけあると思わされた。普段はぶりぶりしたキャラクターで、THEアイドルという感じだけど、伝家の宝刀を封印して、あえてかっこいい曲を選ぶあたり、このイベントをしっかり研究していそうだった。

リズムが取れていない部分もあったけど、曲に合わせた大人っぽいしぐさや決めのポーズができていて「さすが」の一言でした。

児玉咲子/未熟半熟トロトロ(こぶしファクトリー)

毎年面白いものを見せてくれる子なので楽しみにしていたら、なんと衣装の早替えを披露!ワンピースの裾が上手いこと裏返らなくて、歌いながらちょこちょこいじってしまっていたのが残念だったけど、それでもずっと正面から視点はそらさず、その点にうなりました。

動きが少し小さかったり、声も出ていないところもあったけれど、相変わらず舞台度胸があるし、セルフプロデュース力は本当に高い。顔立ちも大人っぽさがまして、かわいいというよりは綺麗になってきた。グループアイドルには欠かせないキャラクターだと思う。

西田汐里/ゴールデンチャイナタウン(Berryz工房)/キャラクター賞

去年の公開実力診断テスト以降(だと思うたぶん)グッと注目度が高まって、今や研修生の中でも上位に入る人気メンバーになったしおりん。チャイナ風の衣装とお団子ヘアーがとっても似合っていて、出てきた瞬間に「かわいい……」と呟いた。

おっとりマイペースなキャラクターに反して、ダンスはキビキビしているし、声も結構伸びているし(最後の高音は少しパワー足らなかったけど)今日この場にかけている思いが伝わった。笑顔がかわいい子で、ステージ上でもずっとニコニコしていたのが印象的。ただ、かっこいい曲なので、クールな表情も見てみたかったなあ。そしてしゃべると本当に独特の空気感があって癒される。いつデビューしてもおかしくない。

堀江葵月/「愛はいつもいつも」( °C-ute)

もう何も言うことはない……さすがのパフォーマンスです。得意のダンスはもちろんのこと、歌も安定しているし、何より舞台慣れしていて見ていて不安に思う要素が一切ない。さすが「SAYUMINGLANDOLL」で連日舞台に立ち続けていただけある……。甲乙付ける次元にいないです。残念なのは、だからこそなのか「滾る何か」が足りなかったこと。だけどそれはこのイベントだからこそ求められるものであって、この水準でパフォーマンスできてること自体がすごいんだよ……。

演技力もあるし、個人的には「高瀬くるみ・清野桃々姫が在籍する新グループ」に抜擢されて本多劇場に立つことを夢見ています。きいちゃん大好き!

石栗奏美/ 私のなんにもわかっちゃない(モーニング娘。'17)/ゲスト審査員賞

ステージの使い方がとにかく上手だった。広く大きく使っているし、移動の仕方もうまい。歌は少し出づらかったり、裏返りそうなところもあったけど、複数人で歌うことを前提としたこの歌を一人で歌い切ったことに感動。表情や歌声で、ここはまーちゃんぽいなとか、ここはおださくぽいなとか感じる部分が多くて、モーニング娘。と原曲への愛を感じたし、ちゃんと研究・鍛錬しているのが伝わってきた。ダンスもしっかり踊れていたし、キャラクターも魅力的!北研最高!!(この後も何回かこれ言います)

江口紗耶/初恋サイダー(Buono! )

いつの間にかアイドル界隈の鉄板曲になっている初恋サイダーだけど、歌い出しの愛理の高音をきちんと歌える子はあんまりいない。そんなわけでドキドキしながら歌い出しを見守っていたけど、美しくて伸びのある声でキーもしっかり合っていて、めっちゃ感動しました……。笑顔満開で表情がいいし、ダンスも歌もきちんとリズムを取りながら歌えてて、選曲がばっちりハマっていた。審査員のコメントにもあったけど、ここ数ヶ月でかなり伸びたメンバーなので、これからも楽しみ!!賞に入らなかったのが意外なほどでした。

工藤由愛/KEEP ON 上昇志向!!(Juice=Juice)

去年はこぶしの「チョット愚直に!猪突猛進」で、今年はこの選曲というところからも分かる通り、とにかく個性が強い子。本家ばりに最初にフードを被って踊りだしたの、本当にかわいかった。そして今年もがなる。ゆめちゃんのがなりかっこいいんだよな〜。途中、疲れが見えた部分もあったけど、Juiceのこの難しい曲をしっかり踊りながら歌いきることができてて強く拍手しました。1年でパフォーマンスが見違えるほど向上している。そして個性強い子のしゃべりは聞いてて本当にたのしい。普段ゴリゴリにしごかれてるであろうみつばちまき先生に「タコ好きですか?」と返せるその心の強さがすごい。北研最高!!!

島倉りか/Fiesta! Fiesta!(Juice=Juice )/ベストパフォーマンス賞

おっとりかわいらしいりかちゃんのギャップにやられましたで賞……。選曲から、ああ、本気だなあというのが伝わってきていたので、すごく楽しみにしていました。その楽しみを裏切らないパフォーマンス。いつものふわふわ笑顔を封印した、クールで挑発的な表情がとにかくかっこよかった。もともと歌は安定している子だったけど、そこから一つ飛び抜けた印象の、緩急が付けられた歌声。途中、マイク乗りが悪いところもあったけれど、それすらかき消すほど「決め場所」でしっかり決めてくる姿に、鳥肌が立ちました。清水佐紀ちゃんの優しいコメントに思わず泣いてしまう姿を見て、一緒に泣いたオタクです。ベストパフォーマンス賞おめでとう!!!!!

前田こころ/シルバーの腕時計(モーニング娘。)/ダンス賞

今年、私は島倉りかちゃんと一瞬迷って、でもすぐに前田こころちゃんに決めて、投票しました。

この選曲を知ったとき、ラップパートどうするんだろう……と思っていたけど、まさかの音源に頼ることなくすべてくまなくしっかり歌っていてひっくり返った。カラオケで歌うと分かるけどこの歌、歌唱パートとラップパートの切り替えにほぼ間がないからブレスするタイミングなくて一人で歌うとめっちゃしんどいんですよね……。その上、テンションの違う2つのパートを見事演じ分けられていたし、切ない表情やひとつひとつのしぐさ、指先の使い方もとても美しいし、あの短いステージングで曲の世界観をきっちり再現できていた。歌に表情があった。一番、飲み込まれたパフォーマンスが前田こころちゃんのステージでした。

途中、階段を踏み外すハプニングがありつつも、次の瞬間には「あ、切り替えたな」と分かるくらい表情と空気が変わって、そのあともそのハプニングがなかったと思わせるくらいの堂々としたパフォーマンス。心の強さが「プロ」だと思いました。歌い終わりに「やっちゃったー!!」じゃなくて「つまずいちゃってなんかすみません」と言っちゃうキャラクターも本当にプロ志向だと思う。

本人的にもベストパフォーマンス賞を狙っていたのか、ダンス賞受賞にはすごく複雑そうな表情をしていた。私も、正直悔しかった……。ダンスよりも歌唱賞だと思うし……。現役メンバーの中でも、シルバーの腕時計というすごく難しい曲で、あれだけのパフォーマンスをできる子、限られていると思う。とはいえ、決まったものは仕方ない。でも、私の中のベストパフォーマンス賞は、間違いなく前田こころちゃんです。これからも「こころ」折れずに頑張ってほしい(お見送り、欠席してたのがとにかく心配……)。

橋迫鈴/ハピネス〜幸福歓迎!〜(Berryz工房)

去年はまいまいオマージュのサングラスでキャラクター賞をかっさらっていったりんちゃんだけど、この1年で本当に成長したと思う。見た目や立ち居振る舞いもそうだけど、パフォーマンスに成長を感じられたことがうれしい。声は相変わらず弱いけど、安定して発声できてたし、踊りもしっかりできてた。ここから1年、またグッと伸びるんだろうなあ……。研修生を応援するのは、こういう子がいるからだとしみじみ感じることができました。しかし、りんちゃんといえばまことでしょ!まことにコメント求めてよアラケン!!!

野口胡桃/黄色いお空で BOOM BOOM BOOM(黄色5)

昨年の実力診断テスト以降、着々とパフォーマンスにみがきをかけてきたくるみちゃん。明るい黄色のワンピースを着て、弾ける笑顔でリズミカルに動く姿に、なぜか徳の高さを感じた……。歌声に疲れが出た部分もあったけど、音程もリズムもころころ変わるこの曲をきちんと歌えてたし、声の美しさが際立っていました。本当にいい声をしているし、貫禄がある。見ていて元気になるステージでした。あと関西弁かわいい。

土居麗菜/会いたい 会いたい 会いたいな(°C-ute)

大人っぽい選曲と、体のラインがはっきり出る衣装で勝負してきたどいれな。歌、ダンスともにリズムが迷子になる瞬間はあったけど、終始、曲のキャラクターをきちんと演じようとしていた(そういえば、去年もそういうステージだったなあ)。セクシーに見せられるようすごく頑張る姿勢は伝わってきたけど、すこし難しすぎたかな……。しかし、めっちゃスタイルよく成長していて、今後が楽しみなメンバーの一人です。

金光留々/彼と一緒にお店がしたい!(モーニング娘。)

さすが元子役!表情や空気の作り方がすごく上手だし、自分の得意分野を伸ばせる選曲もばっちり。表情や演じることの「地力」を感じました。予想を裏切らないステージができているのは本当にすごい。来年は違う一面が見てみたいし、これからのステージも楽しみです。

山﨑夢羽/嵐を起こすんだ Exiciting Fight! (°C-ute)

やっぱり歌がうまい……。ダンスもすごい……。実力的には、今の研修生の中で一番だと思う。緩急の付け方も上手だし、激しいダンスを踊りながらでも歌が安定するのがすごい。ハイレベル。裏声のパートは少しつらそうだったけど、この曲一人で歌って踊ってって、そりゃ当たり前だよねえ……。いいパフォーマンスだけど、感情をのせるタイプの曲ではないので、そこで票がつかみきれなかった印象を感じました。それにしても、何の賞も取れないのは正直意外すぎて……。早くデビューさせてあげたいです。

山﨑愛生/Wonderful World(English Ver.)( Juice=Juice )/歌唱賞

まさかの英語バージョンを歌いきる度胸にやられました。表情もいいし、キャラもいいし、本当に出来上がっている。去年はかわいい曲で歌唱力が分かりづらかったけど、すごくしっかり歌える子なんだなあ。あと、ステージの使い方と、目線の運び方がすごく上手でした。個性強いし、北研はほんとどうなってるんだ!!!!

中山夏月姫/この地球の平和を本気で願ってるんだよ!(モーニング娘。)

笑顔がかわいいのとサービス精神旺盛なキャラクターが魅力的ななつめちゃん。去年はランドセルで度肝抜かれましたが、今年は衣装早替え!きれいにしっかり早替えできていた!!歌声は裏返ったり、リズム・ピッチが怪しい部分もあったけど、1年前と比べたらものすごい成長している……。ファンも多いし、これからも成長が楽しみです。パフォーマンス中、目線を下に向けがちなのがもったいないかも……。

河野みのり/kiss me 愛してる(°C-ute)

なっきぃも言ってたけど、この曲でこんなに静まり返ってるの、このイベントくらいじゃなかろうか……。もともとしっかり歌える子で、ダンスも歌もキレキレでした。少し歌が伸びきれていないところや、ピッチをとちっているところもあったけど、声がきれいだし、表現の仕方もうまかった。北研(以下略)

出頭杏奈/LOVE涙色(松浦亜弥)

もともとキッズ向け雑誌のモデルをやっていたとかで、笑顔の作り方がうまくて、会場の空気の作り方も終始完成度が高かった。あと、こんなにリズムもピッチも丁寧にきれいにとれる子だって気づいてなかったので、すごく驚きました。歌声もきれいだし、発声も声量もよくて、歌詞をしっかり丁寧に発音しているところがすごく好印象だった。正直、ビジュアルメンバーだと思っていたのに、こんなに実力があるとは……。賞には入らなかったけど、今後見せ場が増えそうだなー。楽しみ。

日比麻里那/Fantasyが始まる(モーニング娘。)

ダンスがかなりかっこよくて、リズム感もばっちり。でも、歌はリズムが取れていない部分が気になりました。途中疲れていそうなところもあったけど、本人も言っていた通り、体力切れが目に見えていた去年より、すごく成長できてた!キャラクターもダンスもいいので、あとは「声」のスキルアップができればもっとよくなると思う。そして去年も感じたんだけど、ひびちゃん、普段すごくニコニコしてるのにかっこいい曲を選ぶから、表情に違和感があるんだよね……。この曲であれば、やっぱりクールな表情もみたい!!大好きな子なので、また公演が楽しみです。

松原ユリヤ/春恋歌(つばきファクトリー)

20周年オーディションでその話題をかっさらったユリヤちゃん。お披露目の日なんてもうほんとうに全然踊れていなくて、今日も見るまで不安しかなかたんですが、えっきちんと踊れてる……!歌えてる……!!あんなに不安定だったのに、この短期間で、10歳の女の子がここまで安定していることに驚いたし、感動した……。全体曲も、連続していたのにちゃんと踊れていたし、若い子の成長本当にすごい……。これからも成長を見守りたいです。あと「(春恋歌は)簡単だから選びました」といった瞬間の小片リサちゃんの表情が見たすぎる。

金津美月/私、ちょいとカワイイ裏番長(スマイレージ)

研修生歴が長くなってきたみずきち。ダンスがパワフルでかっこよかったけど、そのせいか途中声が切れたり、息が上がっている部分もあって、少しハラハラしました。毎年みずきちの衣装が面白い(曲と微妙に合っているような合っていないようなところが個性的で)けど、今年も裏切らなかった。曲を演じることはできていたと思うけど、しっかり伸びてきているタイミングで、かつ普段の公演ではあまりその成果を発表する場がないので、勢い重視の曲じゃなくて、しっかり歌い込める曲を選んでほしかったなあ、というのが、いちファンの気持ちです。次の公演でもみずきちがみたいです。

太田遥香/Moonlight night〜月夜の晩だよ〜(モーニング娘。)

しばらくしっかり見ていなかった間に、めちゃくちゃシュッとしてる……。ぷっくりしてた顔が、すごくスッキリしてて、かわいくなっている……。思春期の女の子すごい……。パフォーマンスは相変わらず自由で「おーどろーよー」でキー外したけど、ここまで堂々と外すとむしろキャラクターとして愛でたくなってくる……。ダンスはしっかり踊れてたし、表情はかわいいし、グループアイドルには欲しい子だと思う。去年も書いたけど、この子が最年長の北研ほんとうに最高ですね……。

松永里愛/FIRST KISS(あぁ! )

やっぱり歌は抜群に上手いし、表情の作り方もきれい。声だけすこしのっぺりしているので、感情や表情が入るようになったら敵なしだなあと考えていて、はたとこの子まだ中1だった……と思い出して驚愕した。それくらいのレベルを求めるくらいの実力の持ち主。これからの成長も活躍も、楽しみに見守っていきたい子です。中3くらいでデビュー決まってほしい……。

為永幸音/タチアガール(スマイレージ)

衣装がめちゃくちゃスマイレージじゃん!!!!さすがアイドルをやっていただけあって、パフォーマンスが安定しているし、ステージを意識する力がすごい。声がちょっと跳ねすぎててくせが強いのと、まだまだハロプロ歌唱に染まりきっていないところが楽しい。これから見せ場が増えそうなメンバーです。

小野琴己/MI DA RA 摩天楼(メロン記念日)

相変わらずスタイルがすごくよくてステージ映えする……。ダンスがきちんと踊れたのと、声がマイクに乗っていないところもありつつ、きちんと声が出ていたのと、リズムが取れていたことに感動した。正直、おのことがここまで伸びるとは、加入当時は思ってなかったから……。すごく個性的な顔立ちをしていたけど、ここにきて大人っぽさがでてきて、きれいになってきたし……。パフォーマンスに自身が出てきているのを感じたので、ここからまた頑張ってほしい。

山田苺/大好きだから絶対に許さない(モーニング娘。)

鞘師パート歌うのかな〜と思いきや、おださくパートを歌い始めて、あれっと思ったらまた鞘師パートを歌って……。一人で上下入れ替わりまくってて、笑ってしまった。自由だなー。それにしても、ハモりを前提としたこの曲を一人で歌うのはやっぱり厳しいし、曲の良さができっていない。その点で選曲としては失敗な気がするんだけど、本人それをまったく気にしていないというか、それすらも“キャラクター”としてて、本当におもしろい子だなーと。以前の発表会で、苺という名前で好きなのはきゅうり、って言い放ったMCコーナー、今でも印象に残ってるし、個性的なんだよなあ……。これからも見ていたい。あと、「反省してもムダだよ」の、「ムダだよ」の表情がすごくかっこよかった!そこはほんとピカイチだった!!

佐藤光/Love take it all(°C-ute)

華やか。表情がとにかく美しくて、眼力があって、モニター越しに胸を掴まれる。この華やかさは天性のものだと思う。歌はややのっぺりしているし、硬さもあるんだけど、安定しているし、顔立ちの華やかさと同じくらいパフォーマンスに華が出れば、すごいメンバーになりそう……。

米村姫良々/印象派 ルノアールのように(エレジーズ)

ここ1年のきららの成長っぷりは本当にすごかった。やっぱり、去年桃々姫がデビュー確定したのが大きいのかな……。それまで、桃々姫とコンビで扱われることが多かったけど、ここ1年は着実に努力を重ねて、しっかり実力を伸ばしている。歌い出し、声が出きってなくて、それ以降もちょくちょく声が弱いところがあったんだけど、全体通して堂々としたパフォーマンスで、それはコツコツ努力を積み重ねているからこそにじみ出るものがと思った。次の発表会が楽しみ!

窪田七海/わがまま 気のまま 愛のジョーク(モーニング娘。)

既存の振り付けの中に、オリジナルの振り付けを混ぜていて、めっちゃしっかりした子だなと……。歌声は少しリズムが取れてないところもあったり、「大変さ」が伝わる箇所もあったんだけど、最後の決め「あーいーさーれーたーい」はしっかり声が出ててえらい!最後で緊張していたと思うけど、しっかり歌えてた。



ふう、長かった……。


当日の総評としては、

  • 抜きん出たパフォーマンスをする子はほぼいなくて、そのかわり全体の平均点が高い。票が割れるパターン
  • 全体的にみんな堂々とパフォーマンスしていて、見ていて(聴いていて)「うう……」と思う子が誰一人いなかった
  • プレッシャーに押しつぶされている子もほぼおらず、メンタルが強い子が目立った
  • 小さい子・かわいい子大好きまなかんのMCが癒し。そしてやっぱりしゃべりが上手い。ベストMC賞です
  • まことのコメントがいつも以上におかしくて、体調わるいのか二日酔いか……
  • 井上ひかるちゃんのパフォーマンスが見れなかったのがとにかく残念。タイミング的にも技量的にも、パフォーマンスに変化があるだろうなと思っていたので……
  • 北海道研修生はとにかく最高。次こそチケット当たって欲しい。さすがに北海道に当日券狙いで行くのは無理……
  • 最初の全体曲、勝負服で登場するの来年はやめてほしい……!衣装の意外性がこれのせいで薄まっちゃった気がする……なんでこうなった

という感じです。

最初にも書いたけど、ハロプロ研修生出身メンバーが増えて、今まで以上に研修生に注目が集まる中、しっかり実力を発揮できている子が多かったと思う。めっちゃがんばってもデビューできるのかな……という悲壮感を抱えていた時期もあったけど、それが払拭されて、みんな前向きにがんばれているところが大きいのかな。そう考えると、アンジュルム3期とか、加賀楓ちゃんとか、こぶし・つばきメンバーの頑張りが、今日この場の雰囲気を作ったとも言えるし、結論としてハロプロは本当に尊いです。

賞の割り振りに関しては、今年は珍しく「ん?」と思ったところもあったけど、受賞メンバーに関しては何も異はありません。今日、間違いなく輝いていたメンバーだと思います。次の発表会が楽しみです。あとセカンドアルバムいいですね。

2017年


2015年


2014年

過去よりも高く翔ぶために

2017年のファンクラブイベントで、久しぶりに5人揃ったももいろクローバーZを見た。

知らない曲があったり、やたらMCが安定していたり、しばらく会っていなかった分の変化はたしかに感じたけれど、結局最終的に湧き上がったのは、いつ見てもこの5人は変わらないなあ、という気持ちで、とても安心していた。聴くたびに泣いてしまうニッポン万歳!の東北ももかパートは、なんだかいつも以上に涙が止まらなかった。

ふと、ももいろクローバーZは、これからどうなるんだろうと考えた夜があった。同時期に活躍していたアイドルたちは、解散したり、卒業したり、グループを残しつつ人員を入れ替えたりしている。ももいろクローバーZは、その特性がゆえメンバーの入れ替えはない。嵐やSMAPのようなグループになりたいと言っていたこともあったけど、今の時代、女性がその立ち位置を目指すにはどうしたらいいんだろう。熱心に会場に足を運ばなくなって2年が経っていたのに、ふとそんなおせっかいな思考を巡らせていた。

有安杏果が卒業を発表したのは、そんなことを考えた次の日のことだった。最後のライブは1週間後。突然すぎて、いろいろな感情が浮かんだり沈んだりする中、ただ情報を追うことしかできなかった。ネットの配信やテレビの生出演を見て、いろんな人たちと練られたであろう言葉を繰り返す姿に少しの寂しさを感じた。つらさもあった。でもまったく本人の意向を無視した言葉にも思えなかったから、納得もあった。不毛な議論は、当時のことが脳裏に浮かんで悲しみつつも、なんだか温かみを感じた。

ライブのチケットは当然のごとく外れた。残念だけど、ホッとした部分もあった。いつでも、「今」を応援しているファンがいるからアイドルが存在しているわけで、有安杏果が卒業してももいろクローバーZの形が変わろうとしているという状況で、ひょっこり会場に入るのはなんだか気後れしたからだ。チケットの譲渡ツイートに何百というリプライが寄せられている様子を眺めながら、そんなことを思っていた。

でもやっぱり、たくさんのものを与えて、助けてくれて、支えてくれてグループと、メンバーの最後と最初を見届けたくて、LVのチケットは押さえて、現場に向かった。

メンバーはLV会場にも挨拶にきてくれて、偶然にもわたしがいた席のすぐ近くに来てくれた。久しぶりに近くで見る5人の姿。ふわふわとしたやりとりもあったけど、しっかりと現実を受け入れて進んでいく決意を感じるような凛とした立ち姿だった。

ライブ中は最初から最後までずーっと泣いていた。周りからすすり泣く声が聞こえ続けた。でも、その涙の対象である人、あんなに泣き虫だったももかは、今日は涙を堪えて、ずっとまっすぐ前を見据えていた。その姿に、ああ、本当に有安杏果はここからいなくなるんだな、とようやく実感を持てた。

私はももかのことを何にも知らないし、分かってもいない。真面目で、不器用で、頑固で、優しくて、周りから一歩引いていて。そんな印象も勝手に抱いているだけで、大間違いなのかもしれない。ただ、卒業を発表したときに悲しいながらも妙な納得感を感じたのは、それがとても有安杏果らしいと思ったからだ。

今まで活動してきたことが、彼女の「普通」の足を引っ張ることも多かれ少なかれあるだろう。それでも、ただただ彼女の願いが叶えられることを、少しでも彼女の片鱗に触れた人間として思う。

そして、今はまだ逆境こそがチャンスだぜ、なんてとてもいえないけれど、まっすぐな彼女の意思に戸惑いながら応えた百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにの4人の願いも叶いますように。

有安杏果さん、8年間、お疲れ様でした。

2017年面白かったマンガ

そういえば去年はやってなかった記憶が蘇ってきました。2017年に読んで面白かったマンガを並べます。今年は同僚に「これ面白いですよ!」と教えてもらったものを読む機会が多かったです。好きなものについて共有しあえる職場はいいものですね。

リンクはKindle版の販売ページ、見出しは敬称略です。あらすじは省いてるので適宜試し読みとか書籍販売ページでご確認ください。

ゴールデンカムイ/野田サトル

なぜかずっと読まずにきて、今年始めに一気読みして大ハマりしました。終始ハイすぎるテンション、絶妙なエログロ描写、そして谷垣が好きです。でもやっぱりアシリパさんがかわいいですね。

ランウェイで笑って/猪ノ谷言葉

少年マンガ、しかも週刊でこんなド直球なファッションものをやるなんてすげえ、というのが最初の感想で、あとは作品がもつパワーにズルズル引き込まれた。ファッションはファッションでも、ショーものをやるの本当にすごい……。構成やストーリーの展開も巧みでこれからも楽しみすぎます。

来世は他人がいい/小西明日翔

春の呪いでやられた人間として読まないわけにはいかない!ということで読みましたが……何これ最高……。ヤクザものの人格破滅者と、しっかりものだけどぼっち主人公の絶妙な掛け合いが良過ぎる。わりと突拍子な展開だけどキャラクターがめちゃくちゃ強いのでぜんぜん違和感ないです。おすすめ。

私の少年/高野ひと深

1〜3巻はふーんという気持ちで読んでたんですが、真修サイドの描写も始まった4巻から一気にやられました。2人の未来にどう考えてもいい結末は待っていなくて、そのざわざわ感がせつない。

[asin:B0741BVLFR:detail]

ここは今から倫理です/雨瀬シオリ

独特の世界観が漂ってて、読めば読むほど夢中になる。試し読み終わった次の瞬間には単行本をポチっていました。

[asin:B076HQGKKP:detail]

1122/渡辺ペコ

渡辺ペコさん大好きなので新刊は無条件に購入しますが、いやもう流石です、期待を裏切りません……。この夫婦の形が正しいのか正しくないのか、いやもうそんな「正誤」の話をしていること自体が違うのではないのか、読みながらいろんなことを考えているけど、2人の選ぶ道をそっと見守りたい。あとははてなユーザーとして、いちこのセリフに、なんとあの増田も登場するよ!というのだけアピールしたい。

[asin:B078MG31WW:detail]

あげくの果てのカノン/米代恭

こちらも今更感ありますが最新刊まで一気読み。自分も他人も、いろんな影響を受けて少しずつ変わっていっていて、その中で不変なものってあるのだろうかというのを考えさせられる作品。個人的には初穂の嫉妬心や美しくない感情がとても人間的で好きです。

[asin:B074CHXK9Y:detail]

君は淫らな僕の女王/岡本倫・横槍メンゴ

本当に今年は2017年ですか?ということで久しぶりの新刊かつ最終巻なただのエロマンガでした。はい、褒めてます。

不滅のあなたへ/大今良時

「聲の形」とはまたガラリと違う作風ながら、世界観の作り込みのすさまじさにとてつもない才能を感じてただただ尊敬……。グーグー編(適当な名称)がすごく好きでした。フシとリーンの3人の関係性とか。

零落/浅野いにお

デデデデがやっぱりめっちゃ好きで、その流れで浅野いにおの新刊を買う。鬱屈とした日常を過ごす中年漫画家、というテーマを浅野いにおが描くのはあまり説得力がないのでは……と思ったけど、読み始めると感情をゴリゴリ押し続けられているような、グリグリえぐられていくようなそんな感覚に陥った。配偶者とのやりとりが一番こたえました。

[asin:B076V44KQX:detail]

ロマンス暴風域/鳥飼茜

「先生の白い嘘」完結おつかれさまでした。というわけで新刊をシュッと購入。今年、なぜか風俗嬢が登場するマンガをよく読んでいる……。謎が多くて何考えてるかわからない芹香のキャラクターが魅力的ですが、個人的には主人公の相談役となってる芝内さんが好きです。

[asin:B076DXH7KJ:detail]

もしもし、てるみです。/水沢悦子

電話をテーマにした日常系+ちょいエロギャグマンガ、という感じでしょうか。うさくん要素がちょっと強めで、それで好き嫌いが分かれそう。私は好きでした。

[asin:B076BPT4T1:detail]

めしにしましょう/小林銅蟲

ご存知暴力的料理マンガ。今年のハロウィンは青梅川おめがの仮装をしました。最近青梅川さんなんかかわいくないですか?

[asin:B074CF8CW6:detail]

ゴールデンゴールド/堀尾省太

作品から漂う不気味さが「刻刻」を思い出させる人間の狂気を描くのが本当に巧みだと思う。

[asin:B074CJHLV4:detail]

かけおちはスクーターに乗って/野村宗弘

まだ1巻なのでこれからどうなるかという感じですが「うきわ」が好きな人には今回も好きそう(はいそれは私です)。エリナさんのボディーラインが美しい。

[asin:4091895948:detail]

舞妓さんちのまかないさん/小山愛子

えっこれサンデー作品なの???と驚いた作品。週刊でやるのすごい……。今年も引き続き料理マンガ多かったけど完全に飽和状態な中でこの作品を面白いと思うのは登場する料理に「温度」を感じるところかも。読むと優しい気持ちになります。すーちゃん好き!

[asin:B0753GXCNV:detail]

官能先生/吉田基已

俺たちの吉田先生が新刊を出したぞ!また黒髪の女性がエロいぞ!!というわけで最高でした。一定層のフェティシズムをついてつきまくってくる吉田先生に完全に好みを掌握されいると感じる一冊でした。続刊楽しみ。

[asin:B0721MBYT7:detail]

月曜日の友達/阿部共実

もうずっと周りの女子に合わせられなくて、合わせるのがしんどくて、小学生から中学生になったときはその気持ちがより強かったなあ……と在りし日の自分を思い出しました。違ったのは月野透みたいな「友達」がいなかったこと。たがらこそ透と茜のやりとりを見ているとすごく幸せで、せつない気持ちになる。

[asin:B07569W9K4:detail]

ザ・ファブル/南勝久

裏社会をテーマにした作品は普段あまり読まないジャンルですが同僚に勧められてハマりました。休業中の殺し屋(でも全然休業できてない)というテーマがよい。テンポがよくてシュールな描写も多くて飽きずに読み続けられます。そして洋子がかっこいい。

[asin:B077YXY175:detail]

血の轍/押見修造

毒親もの、マンガもドラマも多くなってきて本当につらい……。つらいんだけど読んじゃう……。ずーっと不穏な空気が漂ってて重い気持ちになりますが、好きな人はハマるはず。

とんがり帽子のアトリエ/白浜鴎

とにかく絵が美しくて緻密……。まだ2巻ということで物語はこれからという感じですが、ほんとページを開くたび惚れ惚れする美しさです。あんまりファンタジーもの読まないんですが、この作品は好きです。

[asin:B01N22480D:detail]

たそがれたかこ/入江喜和

うおおおお完結!入江先生、本当に素敵な作品をありがとうございました。最終巻はいろいろ波紋を呼んだらしいですが、私はこれもあり派でした。人生をあまりうまくやれないたかこが大好きな音楽に出会ったり、不登校の娘に寄り添って頑張ったり、そうやって少しずつ自分を変えていって至った決断だと思ったから。もう少し年を重ねたらまた読み返したいマンガです。

推しが武道館いってくれたら死ぬ/平尾アウリ

全ドルオタ必読。

[asin:B074CKWQRD:detail]

100万円の女たち/青野春秋

ドラマが本当にいい作品で、原作も読みました。原作好きな人にはドラマを勧めたいし、ドラマ好きな人には原作を勧めたい稀有な作品です。

[asin:B075V78MP5:detail]

波飛沫せし家政婦さん(颯爽な家政婦さんシリーズ)/小池田マヤ

大好きな家政婦さんシリーズの最新刊を読めて、2017年はいい年でした。里のキャラクターは、本当にとても魅力的。また新作読みたいなあ。

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~/横田卓馬

うっうっ完結……。最終巻はボロボロ泣きました。もっとやっても良かったんじゃないですか?もっと読みたかった……。最近はあんまりスポーツマンガにハマらないんですが、やっぱり友情努力勝利は最高ですね。


だいぶ雑なまとめですが、今年はこんな感じでした。ここ最近マンガ振り返り記事がいっぱい出てて読めてなかったやつポチポチ積ん読してるので、また読むのが楽しみです。来年もいいマンガに巡り会いたい。