なんでやねん日記

なんでやねんです

結婚式

 

大事な友人がまたひとり、結婚式を挙げた。

 
結婚式はなんて素敵な宴なのだろうと、出席するたびに思う。一緒に学んだ、一緒に遊んだ、一緒にお酒を飲んだ、一緒に笑った素敵な女性たちが、繊細で美しいドレスを身に纏いさらに輝く。きらびやかな着物で凛と佇む。今まで見たことのない(今まで以上の)愛らしさで笑顔を向けてくれる。ほろりと涙をこぼす。その姿を見るだけでとても幸せになる。この人の大事なだいじな門出の席にわたしは招かれている。それだけで、誇らしい気持ちになる。
 
あのころのわたしでは思いもしなかった場所に、今のわたしがいる。環境も考え方も周りにいる人たちも、ずいぶん変わった。でも彼女たちは会うたびわたしに対して「変わらないね」と言ってくれる。その一言がどれだけうれしいことか。あなたも変わらないね。卒業して、働いて、結婚して、子供を産んで、年を1つずつ重ねても、みんないつまで経ってもあのころと変わらない、素敵な女性のまま。
 
結婚式で訪れた街は、かつて縁あって何度もなんども足を運んだことがある場所だった。いつも並んだバス停、あのころできたファッションビル、お気に入りの美術館、いつも曇天の空。街に落ちているいろんな欠片を拾いながら、あれから今までの出来事を思い返した。いろんな記臆が色を失っていて、何もかもがあのころと違う。またこれから、大きな変化がわたしにやってくる。それでも、この街が大好きだという気持ちは、きっと変わらないのだろうなと思った。
 
思い出がいっぱいあるこの街で、大事な友人のとびきりの笑顔を見れて、とてもうれしかった。願わくば、彼女がこれからも笑顔で過ごせますように。そして、わたしたちがずっと友達でいられますように。