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なんでやねん日記

なんでやねんです

祖母の訃報と琥珀色のカップ&ソーサー

11月18日に母方の祖母が亡くなった。95歳だった。兄から訃報を受けた時、私はバーでお客さんの相手をしていた。その後も、ちょっと落ち込みながらもなんとなく実感がわかなくて、珍しく満員になったカウンターに立っていた。ちょっと早く店を閉めて帰宅してお風呂に入って布団に潜って翌朝になって、祖母の思い出を話している時に、ようやく涙が出てきた。声を出して、2分くらい泣いた。きちんと泣いたのはこれが最初で最後だった。
19日の深夜に祖母の家に兄と向かい、20日に火葬と通夜、21日に葬儀を行った。親族とすこしの知人が来ただけの、小さなお葬式だった。年齢が年齢なので終始落ち着いた雰囲気で進んでいたけれど、火葬場で祖母が「1」の扉に吸い込まれていったあと、母がほんの少しだけ強く泣いた。私は肩を抱くことしか出来なかった。葬儀は大方の予想通り奇妙な光景だったけれど、祖母にとっても母や叔父にとっても一番満足できるお別れの方法だったに違いない。ので、何も言わなかった。私はただ、隅っこのほうで目を閉じ、顔を下に向けていた。

「ばあちゃんもうすぐ死ぬからよお。だからええやろう」が口癖だった。小学生くらいのころから会うたびに言い続けていた。その口癖も半年ほど前に脳梗塞で倒れてからは聞くことができなくなっていた。もう誰も永遠にあの言葉を聞くことはできないし、祖母も永遠に言う必要がない。だからゆっくり休んで欲しいと思った。

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23日のお休みは、いつもの喫茶店でランチを食べて、気になっていたカップとソーサーのセットを見に行った。きれいな琥珀色のカップとソーサーは、予想通り私が欲しいものだった。並んでいた3つの内、2つを選んで購入した。家具屋を数軒回って、おいしい紅茶を買って、打ち合わせをして、ごはんを食べて帰宅した。帰りは雨に降られた。お風呂上りに、数カ月前に知人にいただいたポットで紅茶を淹れて、体を温めた。寝る前にたっぷり飲んだせいで、次の日早いのに全然眠れなくて困った。