なんでやねん日記

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あいちトリエンナーレに行ってきました/街と融合するアート

10月30日・31日、1泊2日で名古屋に行ってきました。人生初愛知。1日目にあいちトリエンナーレに行ってきたので、備忘録を兼ねて久々にブログ更新します。好みだった作家さんと作品の話でも。写真撮影可だった展示は写真を載せています。

あいちトリエンナーレ2013

愛知芸術文化センター

あいちトリエンナーレのメイン会場。私が行った日は会期終了2日前と言うのもあり、かなり混雑してました。写真撮影できる作品が多かったのも、混雑の原因だったのかも。途中、自分も作品を見にきたのか写真を撮りに来たのか分からなくなって、しょんぼりしてしまいました…。
子供からお年寄りまで、年齢層が幅広いことにも驚きました。ゴージャス巻きの名古屋嬢など、(失礼かもですが)“アート”とは縁遠そうな人も多かったのが印象的。ゆっくりじっくり見る、という環境とは程遠いので、そういう空気が好きな人は大変だったのでは。実際、暗さが要の映像作品の部屋で、入口のカーテンを閉めてくれない人とかがいて、ちょっぴり切なくなりました。
まあ、そういう話は言い出すときりがないので置いといて、作品単体の話でも。

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目玉ですね。好きなアーティストですが、見れる機会に恵まれている方なので、そんなにがっつりとは見ていません。そんなスタンスだから、オアシス21のメイン作品見逃してしまった…。

    • ツァイ・グオチャン(中国)

女性ダンサーの力強さを、火薬を用いた“コゲ”で絵にしていました。作品の大きさもさることながら、作成過程を写したビデオも流されていて、かなりインパクトありました。

    • 三沢厚彦+豊嶋秀樹(日本)

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大きな部屋に、動物の彫刻と木の板で作った迷路のようなものがどんと。とにかくオシャレ〜な感じでした。クウネルとかアルネとか好きな女子にクリティカルヒットしそう。こういう空間をまるまる作る作品は、入り込みやすくていいですね。

写真展示。実際に、仙台空港からほど近い、名取と言う集落に移り住み、2年かけて撮影した作品が並んでいました。ダークで、セクシーな写真をとる方だなあという印象ですね。“集落”という、閉鎖的な土地とそこに住む人々を写している写真たちは、どれも暗闇のようで、見ているだけで恐怖を感じました。いけないものを見てしまった感覚。しかし、かなり好みでした。

    • 宮永愛子

ナフタリンでかたどったスニーカーやパンプスが、一隻の船の中に置かれた作品。私の時は周りには塩の結晶を纏った紐が柱のように立っていて、まるで水中にいるような透明感が漂っていました。ナフタリンは徐々に崩れてしまうため、会期中、いつ見ても形が違うと言うのがウリだったみたいです。(後日知人談)。私が見た時は、少しだけ靴の底が崩れていました。綺麗だったなあ。

    • ヘマ・ウパディヤイ(インド)

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密集した街を空から見たような立体展示。まるでジブリにでてきそうな街でした。混沌とした作風が好み。

    • ツァン・キンワ(中国)

プロジェクターを使った作品。真っ暗やみの部屋の中、床がスクリーンになっていて、テキストがうようよと蠢いていました。文字が体を這っているような、不思議な感覚。音楽や文字の流れの緩急など、構成力がバツグン。子供が楽しいそうに走る文字を追いかけていたのが印象的。「酔う」と行って部屋を出て行く人もいました。座って壁にもたれて、2周くらいぼけーっとしました。


■長者町エリア

繊維問屋街でもある長者町を、街ごと展示会場にしたユニークなエリアでした。さびれた店、朽ち果てたビルの中に、若いアーティストの斬新な作品が並んでいたのがとってもシュールでした。かなり歩き回らないといけないエリアなので、20代〜40代くらいまでのお客さんが多かったです。個人的にとっても楽しかったエリアでした。
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メルヴェ・ベルクマン(トルコ)
こんな感じで、ふっつーの駐車場に作品があったり。“街”と“アート”が合わさり、素敵な化学反応をおこしていました。

さて、気になった作家さんたちです。展示場所も併記しておきます。

    • 志村信裕(日本)・堀田商事株式会社

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商店街のトタン屋根をスクリーンにした映像作品。設置されたベンチに座り、天井を見上げるのは斬新でしたが、範囲が狭かったので、インパクトは少なめ。18:00〜深夜の展示でした。

    • 市川武史(日本)・万勝S館

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特殊な布?を使った作品。色味がとっても綺麗でした。迷路みたいになっていて、ぐるぐる回って見るのも面白かったです。

    • 渡辺英治(日本)・スターネットジャパンビル

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今回、1以下2位を争うくらい好きだったアーティスト。4階建てのビル(ちなみに戦前の建物らしい。かなりレトロでした!)、ほぼまるまるこの人の展示で、世界観が出来上がっているのもよかった。
ちなみに、愛知芸術文化センターでも展示がありました。それがこれ。
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いろんなテイストの作品がありましたが、メインはこの花や上の蝶みたいに、図鑑から切り抜いたものを並べるインスタレーションみたいです。とにかく、世界観や目線がすごい。ファンになりました。


ほかもこまごまいいのがありましたが、何せ数が多いので割愛して、写真だけ。
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とにかくユニークなエリアでした。疲れたけど満足。


★中央広小路ビル
ガイドブックで見かけてから気になっていたアーティストの作品を見てきました。

    • ピップ&ポップ(オーストラリア)

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タニアと二コールという、2人のアーティストからなるユニット。着色した砂糖や、プラスチックの雑貨などを用いた作品。色合いやシルエットがとにかく愛らしかった。絵本の中に出てくる街に迷い込んだみたいで、世界観も素晴らしかったです。見ているだけでハッピーになりました。私が見た時は終了間際だったので10分くらいで見れましたが、それでも混んでた…。ゆっくりみたかったけど、それも叶いませんでした。残念。
あと、これに並んでる途中に見た、アーヒム・シュティーアマン&ローランド・ラウシュマイアーの映像作品もおもしろかったです。マッキントッシュのプロセッサを擬人化していて、かなりシュールでした。


1日だけだったので、あまり回れませんでしたが、それでもかなり満足しました。今回の鑑賞で役に立ったのがこれ。

美術手帖2010年 08月号増刊 あいちトリエンナーレ2010公式ガイドブック

美術手帖2010年 08月号増刊 あいちトリエンナーレ2010公式ガイドブック


あいちトリエンナーレのサイトが本当に見づらくて、ちょっと高めだったのですが買ってしまいました。事前の下調べとしてはあんまり役に立ちませんでしたが、現地では大いに役立ちました。あと、街のいたるところにピンクのパーカーを着たボランティアスタッフが立っていて、それもありがたかったです。親切度は人によりけりでしたが。


こういった、街全体を使った作品展示と言うものを初めてみたのですが、日常の中にある非日常感がたまりませんでした。来年の夏にある横浜トリエンナーレも行ってみたい。
横浜トリエンナーレ

長文&乱筆すみませんでした。