なんでやねん日記

なんでやねんです

関ジャムでモーニング娘。に興味を持ったけど他のハロプロ所属アイドル分からないという人に向けて、20周年を迎えたハロー!プロジェクトを紹介します

表題の通りです。

関ジャムのハロプロ特集、非常によかったですね……。フラットな立ち位置の紹介、音楽専門家による解説、つんくのライナーノーツのような愛あるコメント、ガチメドレー、松岡修造ばりに情熱ほとばしる松岡茉優さん、最高でしたありがとうございました。

さて、今回はハロプロ20周年特集だったわけですが、やはりメインは始祖であるモーニング娘。の話題で、ほかのハロプロ所属グループの紹介はちょこっとでしたね。

今や中野サンプラザのステージに乗り切るのか??と心配になるくらいハロプロメンバーが増えているので致し方ないですが、いい機会なのでわたしが丸ごと愛してる「偏差値が高い女子校」 by ヒャダイン ことハロー!プロジェクトに現在所属しているグループの紹介・解説と、YouTubeで聴けるおすすめ楽曲などお伝えします。なお、ポリシーとして公式動画しか貼らないので、公式に上がっているものからのセレクトとなります。

まず最初に申し上げておきますが、私がハロプロに惹かれる理由は、

  • もともとの才能もあるが、それよりも圧倒的な努力で身につけていくライブパフォーマンスの高さ
  • メンバーのまっすぐさ
  • 楽曲のクオリティーの高さ
  • 宝塚のように後輩に引き継がれていく文化と歌割り

です。こういうものがお好きな方はきっと趣味があうと思うので、ぜひともご一読ください。長いですが、それではどうぞ。

■アンジュルム(旧名:スマイレージ)

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2009年に4人組アイドルグループ「スマイレージ」としてデビュー、その後2014年にアンジュルムに改名し、現在は10人で活動中。

☆魅力を三行で☆

  • スタイルおばけが一挙集結
  • エネルギッシュで生命力にあふれたパフォーマンス
  • 毎日お祭り騒ぎの仲良しリア充集団

現在、ハロプロ全体のリーダーを務めている和田彩花ちゃんが率いるグループです。最近は女優の蒼井優さんが雑誌のインタビューやTV番組などでファンを公言しており、名前は知ってる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アンジュルムはとにかく、ビジュアルがめちゃくちゃよい。セブンティーンモデルとしても活動している佐々木莉佳子ちゃんをはじめ、小顔・足長のメンバーが多く、全員が正面を向いてポージングを決めたときの強さが凄まじい。とにかく強いの一言。体幹・運動神経・柔軟性・精神力が優れている子も多いので、パフォーマンスからみなぎっている生命力が凄まじいです。パワフルでガツンとくるライブはもはや「アーティスト」のようで、アイドルが苦手な方でも楽しめるのではないでしょうか。

そしてメンバー仲がとてつもなく良く、全員で海やディズニーに遊びに行くほど。仕事でずっと会ってるのにオフの日にまで全員で外出するなんてすごい……。はっちゃめちゃに明るくて騒がしい、ヒエラルキー上位のリア充という感じですが、一方、真面目でまっすぐな子ばかりなので、嫌味さはないスカッとした魅力があります。

☆おすすめ楽曲3つ☆

「アンジュルム」改名後、そして3期メンバー加入後の初シングル曲。楽曲のパワーとメンバーのパワーとの相乗効果でハロプロ史に残る名曲となった。

ライブ定番曲。アンジュルムの「強さ」が伝わる1曲。

まっすぐで凛々しい歌声が響く良曲。2017年には歌割を180度変えたアコースティックバージョンもリリースされたが、個人的には原曲のほうが好み。

■Juice=Juice

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2013年に6人で結成、メジャーデビュー後は5人で長らく活動を続けていたが、2017年に2017年に新メンバー加入。さらに今年の夏から8人体制がスタートします。

☆魅力を三行で☆

  • 圧倒的歌唱力
  • 歌声が重なることでさらに魅力的になる美しいユニゾン
  • リーダーの溢れ出る母性による、メンバーの「家族」感

番組中、大森靖子さんがおすすめしていたグループです。メンバーのほとんどがハロプロ研修生(後述)出身で、とてつもないアイドル性を持つ宮本佳林ちゃんというメンバーを中心に結成されました。以前フジテレビでドラマ放送された『武道館』(原作:朝井リョウさん)で主演したグループでもあります。

当初は宮本佳林ちゃんのパフォーマンス力、高木紗友希ちゃんのソロシンガーばりの歌唱力、金澤朋子ちゃんのセクシーで艶やかな歌声がグループを支えていましたが、前を走る人に追いつけ追い越せ精神で、当初は目立った見せ場が少なかった植村あかりちゃん、宮崎由加ちゃんもパフォーマンスがメキメキ伸び、メンバー全員が歌うまな奇跡のグループに成長しました。

2017年には、カントリー・ガールズ(後述)から兼任という形で梁川奈々美ちゃん、ハロプロ研修生から元アクターズスクール広島出身の段原瑠々ちゃんが加入。5人時代はハードすぎる単独220公演を達成したり、ワールドツアーを敢行したり、体調不良メンバーの欠席をメンバー全員でカバーしたりと、苦しい時こそ結束を強めファンと一緒に乗り越えてきただけあり、新メンバーの加入が発表された当初こそファンからの反発もありました。しかし新メンバー2人の真摯な取り組みと愛され力、そして新メンバーの加入で「お姉さん」となったメンバーのサポートがあり、見事グループとして成長を遂げました。5人のユニゾンが本当に美しくて大好きだったんですが、7人になってまた違う美しさが生まれて、さらに鳥肌ものの歌声となりました。

そしてこの夏からは、元カントリー・ガールズで持病による一時活動休止から復活しソロ活動をしていた稲場愛香ちゃんも加入し、8人体制となります。

新メンバー2人の加入がうまくマッチしていたからこそ、また少数精鋭だったグループの人数が増えることへの不安感がないといえば嘘になります。しかし、リーダーである宮崎由加ちゃんの愛が溢れるブログを読んだら、何も言えなくなりました。なにより、稲場愛香ちゃんはパフォーマンス力もルックスもパーソナリティもゴリッゴリに良いので、どんな化学反応が起きるのか、ドキドキしながら新体制への遷移を見ています。

宮崎由加ちゃんの包容力あふれるリーダーシップが感じられる名ブログ。

稲場愛香ちゃんのポテンシャルの高さが分かる画像。

☆おすすめ楽曲3つ☆

メジャーデビュー曲。つんく得意のディスコファンクで最高。

ローズクォーツさま……。

7人体制初の楽曲。最高にぶち上がるラテンミュージック。

■カントリー・ガールズ

書いては消しての ”I Love You”

里田まいさんが在籍していたカントリー娘。が2014年に改名し再始動したグループ。モーニング娘。の12期オーディションを受けた森戸知沙希ちゃん、島村嬉唄ちゃん、小関舞ちゃん。ハロプロ研修生から昇格した山木梨沙ちゃん、稲場愛香ちゃん。そして、Berryz工房を卒業予定だった嗣永桃子がプレイングマネージャーとして就任し、結成されました。

☆魅力を三行で☆

  • ももちイズムを受け継いだ真摯さ、バラエティー力
  • ハロプロには珍しい100%かわいい系
  • さまざまなハードルを乗り越えながら、各自磨かれて行くパフォーマンス

まずは、カントリー・ガールズは現在、活動に制限があり、他のグループに比べてパフォーマンスが見られる頻度は少ないです。詳しい事情は下記のリンクから。

人気メンバーの突然の契約解除(うたちゃん……)、パフォーマンスの支柱だった稲場愛香ちゃんの活動休止・卒業、そして活動制限&一部メンバーの兼任と、この4年間の間、いろんな壁を乗り越えてきたメンバーたち。

当初は正直、楽曲もメンバーもめちゃくちゃかわいいし、実力派メンバーもいたけれど、パフォーマンスに関しては他のグループより少しだけ完成度が足りない気もしていました。しかし、ももち譲りの真面目さとトーク力の高さで個性がどんどん花開き、今では、専任メンバーはじっくり着実に力を伸ばし、兼任メンバーは兼任先で揉まれて身につけた力をカントリーに持ち帰り、結果として活動制限後の方がぐっとパフォーマンスが伸びたと感じています。

現在はハロコンか、数ヶ月に一度開催される一回限りの単独公演くらいでしか見ることはできませんが、もし機会があればぜひ、彼女たちの確実な成長を見てみてほしいです。

☆おすすめ楽曲3つ☆

かわいい オブ かわいい。

アニメ「らんま 1/2」のEDを彷彿とさせる懐かしアイドル歌謡。

メンバーの個性が溢れて、愛おしくってごめんね……。

☆現場に行きたくなった方へ、直近のライブ情報☆

■ こぶしファクトリー

これからだ! /明日テンキになあれ(初回生産限定盤A)(DVD付)

Berryz工房活動休止後、そのスピリッツを継承するグループとしてハロプロ研修生出身メンバーで結成。現在は5人体制で活動中。

☆魅力を三行で☆

  • 不屈の精神力
  • Juice=Juiceとはまた違う、力強く滾るレベルの高い歌唱
  • バラエティー豊かな楽曲

こぶしファクトリーは当初8人グループでしたが、現在は5人で活動しています。ファーストアルバムやライブハウスツアーも好評、主演映画も公開ーーと乗りに乗っていたタイミングでメンバーが相次ぎ脱退し、突如、グループに不穏な空気が立ち込めたこともありました。

しかし、残されたメンバーは、すさまじくまっすぐで、一生懸命で、こぶしファクトリーというグループはここからだ!と言わんばかりに前を向く力が強い子たちばかり。もともと高いポテンシャルを秘めいてたパフォーマンスも、それぞれがぐんぐんと成長し、バラードもコミックソングも、いろんなカラーの歌をしっかり歌い分け、聞き惚れさす実力を身につけてきています。逆境をモノにして、これからも力いっぱい花を咲かせてほしいグループです。

☆おすすめ楽曲3つ☆

野村みな美ちゃんの「改札Suicaチャージが切れてたなんて」のパートが大好きです。


こぶしファクトリーの高い歌唱力を感じられる1曲。

ウーンかっこいい……。

■ つばきファクトリー

デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい/純情cm(センチメートル)/今夜だけ浮かれたかった(初回生産限定盤B)(DVD付)

こぶしファクトリー結成の3ヶ月後に結成されたグループで、同じく研修生出身メンバーで結成。

☆魅力を三行で☆

  • しなやかな清楚系
  • アイドル性が高い美少女揃い
  • バラバラで魅力的な個性

2015年4月、ハロプロ研修生に所属していた小片リサちゃん、山岸理子ちゃん、新沼希空ちゃん、谷本安美ちゃん、岸本ゆめのちゃん、浅倉樹々ちゃんの6人で結成されましたが、当時はこぶしファクトリーが飛ぶ鳥を落とす勢いだったことも影響してか、なかなかグループの魅力が開花せず、苦労していました。

インディーズ時代の楽曲もいわゆるスルメ曲は多いものの、こぶしファクトリーのようにわかりやすく盛り上がりやすい曲がなく、またメンバーの意識もなかなか揃っていない印象を受けていました。

つばきファクトリーの転機は、小野瑞歩ちゃん、小野田紗栞ちゃん、秋山眞緒ちゃんの加入だったと私は感じています。個性豊かで、しかししっかりと意志が強い新メンバーの加入は、それまで既存メンバーが発揮しきれていなかった魅力を相乗効果的に引き出し、みんながそれぞれのポジションで輝くようになりました。パフォーマンスも目に見えて成長し、ついにメジャーデビュー。デビュー曲「初恋サンライズ」をはじめ楽曲に恵まれたこと、斬新でサービス精神旺盛なリリースイベントや接触イベントが企画されたことなどから、ぐんぐんファンの数が増えていきました。

ハロプロがあまり得意じゃない、という方も、つばきファクトリーを見ると少し印象が変わるのではと思います。そして、先にデビューしたこぶしファクトリーとのライバルで仲間な関係にもグッときます。みんな、そういうの好きでしょ……?

☆おすすめ楽曲3つ☆

第59回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した楽曲。セリフパートがある曲が好き!!!

MVがいい意味でハロプロぽくなく、とってもかわいい。

この曲を色で表現したらパステルカラーだと思う。つばきファクトリーの魅力を感じられる1曲。

■一岡&高瀬・清野グループ ※新グループ

ここまで既存グループを紹介してきましたが、続いては今夏デビューする新しい2つのグループを紹介します。

2017年の「Hello! Project 研修生発表会 春の公開実力診断テスト」(後述)で、一岡伶奈ちゃん、高瀬くるみちゃん&清野桃々姫ちゃんのデビューが発表されました。その後、なかなか進捗がありませんでしたが、先日、ハロプロ研修生からの昇格メンバーがそれぞれ決定されました。

前者は人気が高く、ここ最近どんどん力を伸ばしてきていた子たちが抜擢された印象。後者は演劇も行うグループだからか、実力をしっかり兼ね備えた表現力の高いメンバーが選ばれた印象です。

さらに現在開催しているオーディションの合格者も加入予定とのこと。2組とも夏のハロコンから活動スタート。特に演劇グループに関してはまだまだ謎な部分が多いので楽しみ!

まだグループ名すら発表されていないまっさらな子たち。今からチェックしておけば古参ぶれます!!!というのはさておき、これからどんどん伸びていく様子が楽しめるはずなので、気になる方はぜひチェックを!

■ 番外編:ハロプロ研修生(旧:ハロプロエッグ)

Rainbow×2

ハロプロでの正規デビューを目指す、研修生の集団です。一言でわかりやすく説明するなら、ジャニーズJr.のようなもの。3ヶ月に一度、単独の公演(発表会)が東京・名古屋・大阪で開催されているほか、毎年5月には「実力診断テスト」と呼ばれる、それぞれソロパフォーマンスを披露して観客のガチ投票でベストパフォーマンス賞を決めるという、楽しすぎるイベントがあります。


モーニング娘。から始まったハロプロは、オーディション合格者がメンバーに選ばれることがほとんどでしたが、近年はオーディション落選者がハロプロ研修生で研鑽したのち、正規メンバーに昇格するというケースが非常に増えてきており、現在の正規メンバーのほとんどは研修生出身だったりします。

現役メンバーで研修生加入歴がないのは、40人以上が在籍しているハロー!プロジェクト全体でみても、生田衣梨奈ちゃん、飯窪春菜ちゃん、石田亜佑美ちゃん、佐藤優樹ちゃん、野中美希ちゃん(モーニング娘。'18)、中西香菜ちゃん、上国料萌衣ちゃん(アンジュルム)、宮崎由加ちゃん(Juice=Juice)、森戸知沙希ちゃん(カントリー・ガールズ 兼 モーニング娘。'18)、小関舞ちゃん(カントリー・ガールズ)のみ。

ハロプロはここ数年、どのグループもパフォーマンスに磨きがかかっており、正直、それまで一般人だった女の子がそのまま加入すると、かなりの負担がかかります。そういった意味でも、こういった組織で育成を行い、乗ってきているタイミングで既存グループに加入させる、という流れができてきているように思います(つんくもインタビューでそのような回答をしていたりする)。

そういう流れもあってか、最近はハロプロ研修生現場の客層も変化してきており、ライトファンでも楽しめる空気が少しずつ増してきました。右も左もわからなかった子たちが、きちんとマイクホールドをして16ビートを刻みながら歌うようになる過程が見られる、とても尊い現場です。

オリジナル曲もめちゃくちゃ魅力的です。


と、現在のハロー!プロジェクトを紹介してきましたが、Berryz工房、°C-ute、Buono!、ハロプロの始まりを支えた太陽とシスコムーン、メロン記念日、松浦亜弥さんと、解散・休止したグループたちも、これまでさまざまな楽曲・パフォーマンスでファンを楽しませてくれました。20周年分のたしかな歴史が、ハロプロにはあります。

今年は20周年イヤーということで、夏に開催される合同コンサートにはOGもたっぷり出演しますので、ぜひ興味を持った方は、足を運んでみてほしいです!

ハロプロは最高の沼だよ!!

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ハロプロ研修生の「Hello! Project 研修生発表会2018 ~春の公開実力診断テスト~」に行ってきた

数あるハロプロ現場の中でも、毎年一番と言っていいくらい楽しみにしているハロプロ研修生の公開実力診断テストの季節が今年もやってきました。そして今年もレポを書きます。わりと現場に行っているほうなのに、毎回欠かさずレポ書いてるの公開実力診断テストくらいだな……。どんなイベントかというのはググって調べてください(もう書くの飽きた)。

今年は例年以上にチケット争奪戦だったり、推してた北海道研修生の北川亮ちゃんが開催直前に研修終了したと発表されて気落ちしたり、賞レース有力候補の井上ひかるちゃんが体調不良で当日欠席したり(お大事に……)で、中野サンプラザの座席に座るまで本当にドキドキしっぱなしだった。観客も例年より女性が多く感じたり、普段の研修生発表会では見かけない層がいるような気がしたりして、今や現役メンバーもエッグ・研修生出身の子が過半数を超えているもんなあと、研修生の注目度が高まっているのを感じました。

さて、発表順と披露曲はこちらの動画で発表されています。

(抽選、やっぱり本人が引くほうが楽しいんだけど、遠方の子も増えたしなかなか難しいよね……)

研修生それぞれのプロフィールはこちらでどうぞ。
ハロプロ研修生:プロフィール|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト


岡村美波/愛して 愛して 後一分(モーニング娘。)

どんな実力者もプレッシャーでやられ気味のトップバッターだけど、いつもの明るい笑顔で登場。しかし曲がかかるとぐっとクールな表情を作っていて、さすがアイドル歴長いだけあると思わされた。普段はぶりぶりしたキャラクターで、THEアイドルという感じだけど、伝家の宝刀を封印して、あえてかっこいい曲を選ぶあたり、このイベントをしっかり研究していそうだった。

リズムが取れていない部分もあったけど、曲に合わせた大人っぽいしぐさや決めのポーズができていて「さすが」の一言でした。

児玉咲子/未熟半熟トロトロ(こぶしファクトリー)

毎年面白いものを見せてくれる子なので楽しみにしていたら、なんと衣装の早替えを披露!ワンピースの裾が上手いこと裏返らなくて、歌いながらちょこちょこいじってしまっていたのが残念だったけど、それでもずっと正面から視点はそらさず、その点にうなりました。

動きが少し小さかったり、声も出ていないところもあったけれど、相変わらず舞台度胸があるし、セルフプロデュース力は本当に高い。顔立ちも大人っぽさがまして、かわいいというよりは綺麗になってきた。グループアイドルには欠かせないキャラクターだと思う。

西田汐里/ゴールデンチャイナタウン(Berryz工房)/キャラクター賞

去年の公開実力診断テスト以降(だと思うたぶん)グッと注目度が高まって、今や研修生の中でも上位に入る人気メンバーになったしおりん。チャイナ風の衣装とお団子ヘアーがとっても似合っていて、出てきた瞬間に「かわいい……」と呟いた。

おっとりマイペースなキャラクターに反して、ダンスはキビキビしているし、声も結構伸びているし(最後の高音は少しパワー足らなかったけど)今日この場にかけている思いが伝わった。笑顔がかわいい子で、ステージ上でもずっとニコニコしていたのが印象的。ただ、かっこいい曲なので、クールな表情も見てみたかったなあ。そしてしゃべると本当に独特の空気感があって癒される。いつデビューしてもおかしくない。

堀江葵月/「愛はいつもいつも」( °C-ute)

もう何も言うことはない……さすがのパフォーマンスです。得意のダンスはもちろんのこと、歌も安定しているし、何より舞台慣れしていて見ていて不安に思う要素が一切ない。さすが「SAYUMINGLANDOLL」で連日舞台に立ち続けていただけある……。甲乙付ける次元にいないです。残念なのは、だからこそなのか「滾る何か」が足りなかったこと。だけどそれはこのイベントだからこそ求められるものであって、この水準でパフォーマンスできてること自体がすごいんだよ……。

演技力もあるし、個人的には「高瀬くるみ・清野桃々姫が在籍する新グループ」に抜擢されて本多劇場に立つことを夢見ています。きいちゃん大好き!

石栗奏美/ 私のなんにもわかっちゃない(モーニング娘。'17)/ゲスト審査員賞

ステージの使い方がとにかく上手だった。広く大きく使っているし、移動の仕方もうまい。歌は少し出づらかったり、裏返りそうなところもあったけど、複数人で歌うことを前提としたこの歌を一人で歌い切ったことに感動。表情や歌声で、ここはまーちゃんぽいなとか、ここはおださくぽいなとか感じる部分が多くて、モーニング娘。と原曲への愛を感じたし、ちゃんと研究・鍛錬しているのが伝わってきた。ダンスもしっかり踊れていたし、キャラクターも魅力的!北研最高!!(この後も何回かこれ言います)

江口紗耶/初恋サイダー(Buono! )

いつの間にかアイドル界隈の鉄板曲になっている初恋サイダーだけど、歌い出しの愛理の高音をきちんと歌える子はあんまりいない。そんなわけでドキドキしながら歌い出しを見守っていたけど、美しくて伸びのある声でキーもしっかり合っていて、めっちゃ感動しました……。笑顔満開で表情がいいし、ダンスも歌もきちんとリズムを取りながら歌えてて、選曲がばっちりハマっていた。審査員のコメントにもあったけど、ここ数ヶ月でかなり伸びたメンバーなので、これからも楽しみ!!賞に入らなかったのが意外なほどでした。

工藤由愛/KEEP ON 上昇志向!!(Juice=Juice)

去年はこぶしの「チョット愚直に!猪突猛進」で、今年はこの選曲というところからも分かる通り、とにかく個性が強い子。本家ばりに最初にフードを被って踊りだしたの、本当にかわいかった。そして今年もがなる。ゆめちゃんのがなりかっこいいんだよな〜。途中、疲れが見えた部分もあったけど、Juiceのこの難しい曲をしっかり踊りながら歌いきることができてて強く拍手しました。1年でパフォーマンスが見違えるほど向上している。そして個性強い子のしゃべりは聞いてて本当にたのしい。普段ゴリゴリにしごかれてるであろうみつばちまき先生に「タコ好きですか?」と返せるその心の強さがすごい。北研最高!!!

島倉りか/Fiesta! Fiesta!(Juice=Juice )/ベストパフォーマンス賞

おっとりかわいらしいりかちゃんのギャップにやられましたで賞……。選曲から、ああ、本気だなあというのが伝わってきていたので、すごく楽しみにしていました。その楽しみを裏切らないパフォーマンス。いつものふわふわ笑顔を封印した、クールで挑発的な表情がとにかくかっこよかった。もともと歌は安定している子だったけど、そこから一つ飛び抜けた印象の、緩急が付けられた歌声。途中、マイク乗りが悪いところもあったけれど、それすらかき消すほど「決め場所」でしっかり決めてくる姿に、鳥肌が立ちました。清水佐紀ちゃんの優しいコメントに思わず泣いてしまう姿を見て、一緒に泣いたオタクです。ベストパフォーマンス賞おめでとう!!!!!

前田こころ/シルバーの腕時計(モーニング娘。)/ダンス賞

今年、私は島倉りかちゃんと一瞬迷って、でもすぐに前田こころちゃんに決めて、投票しました。

この選曲を知ったとき、ラップパートどうするんだろう……と思っていたけど、まさかの音源に頼ることなくすべてくまなくしっかり歌っていてひっくり返った。カラオケで歌うと分かるけどこの歌、歌唱パートとラップパートの切り替えにほぼ間がないからブレスするタイミングなくて一人で歌うとめっちゃしんどいんですよね……。その上、テンションの違う2つのパートを見事演じ分けられていたし、切ない表情やひとつひとつのしぐさ、指先の使い方もとても美しいし、あの短いステージングで曲の世界観をきっちり再現できていた。歌に表情があった。一番、飲み込まれたパフォーマンスが前田こころちゃんのステージでした。

途中、階段を踏み外すハプニングがありつつも、次の瞬間には「あ、切り替えたな」と分かるくらい表情と空気が変わって、そのあともそのハプニングがなかったと思わせるくらいの堂々としたパフォーマンス。心の強さが「プロ」だと思いました。歌い終わりに「やっちゃったー!!」じゃなくて「つまずいちゃってなんかすみません」と言っちゃうキャラクターも本当にプロ志向だと思う。

本人的にもベストパフォーマンス賞を狙っていたのか、ダンス賞受賞にはすごく複雑そうな表情をしていた。私も、正直悔しかった……。ダンスよりも歌唱賞だと思うし……。現役メンバーの中でも、シルバーの腕時計というすごく難しい曲で、あれだけのパフォーマンスをできる子、限られていると思う。とはいえ、決まったものは仕方ない。でも、私の中のベストパフォーマンス賞は、間違いなく前田こころちゃんです。これからも「こころ」折れずに頑張ってほしい(お見送り、欠席してたのがとにかく心配……)。

橋迫鈴/ハピネス〜幸福歓迎!〜(Berryz工房)

去年はまいまいオマージュのサングラスでキャラクター賞をかっさらっていったりんちゃんだけど、この1年で本当に成長したと思う。見た目や立ち居振る舞いもそうだけど、パフォーマンスに成長を感じられたことがうれしい。声は相変わらず弱いけど、安定して発声できてたし、踊りもしっかりできてた。ここから1年、またグッと伸びるんだろうなあ……。研修生を応援するのは、こういう子がいるからだとしみじみ感じることができました。しかし、りんちゃんといえばまことでしょ!まことにコメント求めてよアラケン!!!

野口胡桃/黄色いお空で BOOM BOOM BOOM(黄色5)

昨年の実力診断テスト以降、着々とパフォーマンスにみがきをかけてきたくるみちゃん。明るい黄色のワンピースを着て、弾ける笑顔でリズミカルに動く姿に、なぜか徳の高さを感じた……。歌声に疲れが出た部分もあったけど、音程もリズムもころころ変わるこの曲をきちんと歌えてたし、声の美しさが際立っていました。本当にいい声をしているし、貫禄がある。見ていて元気になるステージでした。あと関西弁かわいい。

土居麗菜/会いたい 会いたい 会いたいな(°C-ute)

大人っぽい選曲と、体のラインがはっきり出る衣装で勝負してきたどいれな。歌、ダンスともにリズムが迷子になる瞬間はあったけど、終始、曲のキャラクターをきちんと演じようとしていた(そういえば、去年もそういうステージだったなあ)。セクシーに見せられるようすごく頑張る姿勢は伝わってきたけど、すこし難しすぎたかな……。しかし、めっちゃスタイルよく成長していて、今後が楽しみなメンバーの一人です。

金光留々/彼と一緒にお店がしたい!(モーニング娘。)

さすが元子役!表情や空気の作り方がすごく上手だし、自分の得意分野を伸ばせる選曲もばっちり。表情や演じることの「地力」を感じました。予想を裏切らないステージができているのは本当にすごい。来年は違う一面が見てみたいし、これからのステージも楽しみです。

山﨑夢羽/嵐を起こすんだ Exiciting Fight! (°C-ute)

やっぱり歌がうまい……。ダンスもすごい……。実力的には、今の研修生の中で一番だと思う。緩急の付け方も上手だし、激しいダンスを踊りながらでも歌が安定するのがすごい。ハイレベル。裏声のパートは少しつらそうだったけど、この曲一人で歌って踊ってって、そりゃ当たり前だよねえ……。いいパフォーマンスだけど、感情をのせるタイプの曲ではないので、そこで票がつかみきれなかった印象を感じました。それにしても、何の賞も取れないのは正直意外すぎて……。早くデビューさせてあげたいです。

山﨑愛生/Wonderful World(English Ver.)( Juice=Juice )/歌唱賞

まさかの英語バージョンを歌いきる度胸にやられました。表情もいいし、キャラもいいし、本当に出来上がっている。去年はかわいい曲で歌唱力が分かりづらかったけど、すごくしっかり歌える子なんだなあ。あと、ステージの使い方と、目線の運び方がすごく上手でした。個性強いし、北研はほんとどうなってるんだ!!!!

中山夏月姫/この地球の平和を本気で願ってるんだよ!(モーニング娘。)

笑顔がかわいいのとサービス精神旺盛なキャラクターが魅力的ななつめちゃん。去年はランドセルで度肝抜かれましたが、今年は衣装早替え!きれいにしっかり早替えできていた!!歌声は裏返ったり、リズム・ピッチが怪しい部分もあったけど、1年前と比べたらものすごい成長している……。ファンも多いし、これからも成長が楽しみです。パフォーマンス中、目線を下に向けがちなのがもったいないかも……。

河野みのり/kiss me 愛してる(°C-ute)

なっきぃも言ってたけど、この曲でこんなに静まり返ってるの、このイベントくらいじゃなかろうか……。もともとしっかり歌える子で、ダンスも歌もキレキレでした。少し歌が伸びきれていないところや、ピッチをとちっているところもあったけど、声がきれいだし、表現の仕方もうまかった。北研(以下略)

出頭杏奈/LOVE涙色(松浦亜弥)

もともとキッズ向け雑誌のモデルをやっていたとかで、笑顔の作り方がうまくて、会場の空気の作り方も終始完成度が高かった。あと、こんなにリズムもピッチも丁寧にきれいにとれる子だって気づいてなかったので、すごく驚きました。歌声もきれいだし、発声も声量もよくて、歌詞をしっかり丁寧に発音しているところがすごく好印象だった。正直、ビジュアルメンバーだと思っていたのに、こんなに実力があるとは……。賞には入らなかったけど、今後見せ場が増えそうだなー。楽しみ。

日比麻里那/Fantasyが始まる(モーニング娘。)

ダンスがかなりかっこよくて、リズム感もばっちり。でも、歌はリズムが取れていない部分が気になりました。途中疲れていそうなところもあったけど、本人も言っていた通り、体力切れが目に見えていた去年より、すごく成長できてた!キャラクターもダンスもいいので、あとは「声」のスキルアップができればもっとよくなると思う。そして去年も感じたんだけど、ひびちゃん、普段すごくニコニコしてるのにかっこいい曲を選ぶから、表情に違和感があるんだよね……。この曲であれば、やっぱりクールな表情もみたい!!大好きな子なので、また公演が楽しみです。

松原ユリヤ/春恋歌(つばきファクトリー)

20周年オーディションでその話題をかっさらったユリヤちゃん。お披露目の日なんてもうほんとうに全然踊れていなくて、今日も見るまで不安しかなかたんですが、えっきちんと踊れてる……!歌えてる……!!あんなに不安定だったのに、この短期間で、10歳の女の子がここまで安定していることに驚いたし、感動した……。全体曲も、連続していたのにちゃんと踊れていたし、若い子の成長本当にすごい……。これからも成長を見守りたいです。あと「(春恋歌は)簡単だから選びました」といった瞬間の小片リサちゃんの表情が見たすぎる。

金津美月/私、ちょいとカワイイ裏番長(スマイレージ)

研修生歴が長くなってきたみずきち。ダンスがパワフルでかっこよかったけど、そのせいか途中声が切れたり、息が上がっている部分もあって、少しハラハラしました。毎年みずきちの衣装が面白い(曲と微妙に合っているような合っていないようなところが個性的で)けど、今年も裏切らなかった。曲を演じることはできていたと思うけど、しっかり伸びてきているタイミングで、かつ普段の公演ではあまりその成果を発表する場がないので、勢い重視の曲じゃなくて、しっかり歌い込める曲を選んでほしかったなあ、というのが、いちファンの気持ちです。次の公演でもみずきちがみたいです。

太田遥香/Moonlight night〜月夜の晩だよ〜(モーニング娘。)

しばらくしっかり見ていなかった間に、めちゃくちゃシュッとしてる……。ぷっくりしてた顔が、すごくスッキリしてて、かわいくなっている……。思春期の女の子すごい……。パフォーマンスは相変わらず自由で「おーどろーよー」でキー外したけど、ここまで堂々と外すとむしろキャラクターとして愛でたくなってくる……。ダンスはしっかり踊れてたし、表情はかわいいし、グループアイドルには欲しい子だと思う。去年も書いたけど、この子が最年長の北研ほんとうに最高ですね……。

松永里愛/FIRST KISS(あぁ! )

やっぱり歌は抜群に上手いし、表情の作り方もきれい。声だけすこしのっぺりしているので、感情や表情が入るようになったら敵なしだなあと考えていて、はたとこの子まだ中1だった……と思い出して驚愕した。それくらいのレベルを求めるくらいの実力の持ち主。これからの成長も活躍も、楽しみに見守っていきたい子です。中3くらいでデビュー決まってほしい……。

為永幸音/タチアガール(スマイレージ)

衣装がめちゃくちゃスマイレージじゃん!!!!さすがアイドルをやっていただけあって、パフォーマンスが安定しているし、ステージを意識する力がすごい。声がちょっと跳ねすぎててくせが強いのと、まだまだハロプロ歌唱に染まりきっていないところが楽しい。これから見せ場が増えそうなメンバーです。

小野琴己/MI DA RA 摩天楼(メロン記念日)

相変わらずスタイルがすごくよくてステージ映えする……。ダンスがきちんと踊れたのと、声がマイクに乗っていないところもありつつ、きちんと声が出ていたのと、リズムが取れていたことに感動した。正直、おのことがここまで伸びるとは、加入当時は思ってなかったから……。すごく個性的な顔立ちをしていたけど、ここにきて大人っぽさがでてきて、きれいになってきたし……。パフォーマンスに自身が出てきているのを感じたので、ここからまた頑張ってほしい。

山田苺/大好きだから絶対に許さない(モーニング娘。)

鞘師パート歌うのかな〜と思いきや、おださくパートを歌い始めて、あれっと思ったらまた鞘師パートを歌って……。一人で上下入れ替わりまくってて、笑ってしまった。自由だなー。それにしても、ハモりを前提としたこの曲を一人で歌うのはやっぱり厳しいし、曲の良さができっていない。その点で選曲としては失敗な気がするんだけど、本人それをまったく気にしていないというか、それすらも“キャラクター”としてて、本当におもしろい子だなーと。以前の発表会で、苺という名前で好きなのはきゅうり、って言い放ったMCコーナー、今でも印象に残ってるし、個性的なんだよなあ……。これからも見ていたい。あと、「反省してもムダだよ」の、「ムダだよ」の表情がすごくかっこよかった!そこはほんとピカイチだった!!

佐藤光/Love take it all(°C-ute)

華やか。表情がとにかく美しくて、眼力があって、モニター越しに胸を掴まれる。この華やかさは天性のものだと思う。歌はややのっぺりしているし、硬さもあるんだけど、安定しているし、顔立ちの華やかさと同じくらいパフォーマンスに華が出れば、すごいメンバーになりそう……。

米村姫良々/印象派 ルノアールのように(エレジーズ)

ここ1年のきららの成長っぷりは本当にすごかった。やっぱり、去年桃々姫がデビュー確定したのが大きいのかな……。それまで、桃々姫とコンビで扱われることが多かったけど、ここ1年は着実に努力を重ねて、しっかり実力を伸ばしている。歌い出し、声が出きってなくて、それ以降もちょくちょく声が弱いところがあったんだけど、全体通して堂々としたパフォーマンスで、それはコツコツ努力を積み重ねているからこそにじみ出るものがと思った。次の発表会が楽しみ!

窪田七海/わがまま 気のまま 愛のジョーク(モーニング娘。)

既存の振り付けの中に、オリジナルの振り付けを混ぜていて、めっちゃしっかりした子だなと……。歌声は少しリズムが取れてないところもあったり、「大変さ」が伝わる箇所もあったんだけど、最後の決め「あーいーさーれーたーい」はしっかり声が出ててえらい!最後で緊張していたと思うけど、しっかり歌えてた。



ふう、長かった……。


当日の総評としては、

  • 抜きん出たパフォーマンスをする子はほぼいなくて、そのかわり全体の平均点が高い。票が割れるパターン
  • 全体的にみんな堂々とパフォーマンスしていて、見ていて(聴いていて)「うう……」と思う子が誰一人いなかった
  • プレッシャーに押しつぶされている子もほぼおらず、メンタルが強い子が目立った
  • 小さい子・かわいい子大好きまなかんのMCが癒し。そしてやっぱりしゃべりが上手い。ベストMC賞です
  • まことのコメントがいつも以上におかしくて、体調わるいのか二日酔いか……
  • 井上ひかるちゃんのパフォーマンスが見れなかったのがとにかく残念。タイミング的にも技量的にも、パフォーマンスに変化があるだろうなと思っていたので……
  • 北海道研修生はとにかく最高。次こそチケット当たって欲しい。さすがに北海道に当日券狙いで行くのは無理……
  • 最初の全体曲、勝負服で登場するの来年はやめてほしい……!衣装の意外性がこれのせいで薄まっちゃった気がする……なんでこうなった

という感じです。

最初にも書いたけど、ハロプロ研修生出身メンバーが増えて、今まで以上に研修生に注目が集まる中、しっかり実力を発揮できている子が多かったと思う。めっちゃがんばってもデビューできるのかな……という悲壮感を抱えていた時期もあったけど、それが払拭されて、みんな前向きにがんばれているところが大きいのかな。そう考えると、アンジュルム3期とか、加賀楓ちゃんとか、こぶし・つばきメンバーの頑張りが、今日この場の雰囲気を作ったとも言えるし、結論としてハロプロは本当に尊いです。

賞の割り振りに関しては、今年は珍しく「ん?」と思ったところもあったけど、受賞メンバーに関しては何も異はありません。今日、間違いなく輝いていたメンバーだと思います。次の発表会が楽しみです。あとセカンドアルバムいいですね。

2017年


2015年


2014年

過去よりも高く翔ぶために

2017年のファンクラブイベントで、久しぶりに5人揃ったももいろクローバーZを見た。

知らない曲があったり、やたらMCが安定していたり、しばらく会っていなかった分の変化はたしかに感じたけれど、結局最終的に湧き上がったのは、いつ見てもこの5人は変わらないなあ、という気持ちで、とても安心していた。聴くたびに泣いてしまうニッポン万歳!の東北ももかパートは、なんだかいつも以上に涙が止まらなかった。

ふと、ももいろクローバーZは、これからどうなるんだろうと考えた夜があった。同時期に活躍していたアイドルたちは、解散したり、卒業したり、グループを残しつつ人員を入れ替えたりしている。ももいろクローバーZは、その特性がゆえメンバーの入れ替えはない。嵐やSMAPのようなグループになりたいと言っていたこともあったけど、今の時代、女性がその立ち位置を目指すにはどうしたらいいんだろう。熱心に会場に足を運ばなくなって2年が経っていたのに、ふとそんなおせっかいな思考を巡らせていた。

有安杏果が卒業を発表したのは、そんなことを考えた次の日のことだった。最後のライブは1週間後。突然すぎて、いろいろな感情が浮かんだり沈んだりする中、ただ情報を追うことしかできなかった。ネットの配信やテレビの生出演を見て、いろんな人たちと練られたであろう言葉を繰り返す姿に少しの寂しさを感じた。つらさもあった。でもまったく本人の意向を無視した言葉にも思えなかったから、納得もあった。不毛な議論は、当時のことが脳裏に浮かんで悲しみつつも、なんだか温かみを感じた。

ライブのチケットは当然のごとく外れた。残念だけど、ホッとした部分もあった。いつでも、「今」を応援しているファンがいるからアイドルが存在しているわけで、有安杏果が卒業してももいろクローバーZの形が変わろうとしているという状況で、ひょっこり会場に入るのはなんだか気後れしたからだ。チケットの譲渡ツイートに何百というリプライが寄せられている様子を眺めながら、そんなことを思っていた。

でもやっぱり、たくさんのものを与えて、助けてくれて、支えてくれてグループと、メンバーの最後と最初を見届けたくて、LVのチケットは押さえて、現場に向かった。

メンバーはLV会場にも挨拶にきてくれて、偶然にもわたしがいた席のすぐ近くに来てくれた。久しぶりに近くで見る5人の姿。ふわふわとしたやりとりもあったけど、しっかりと現実を受け入れて進んでいく決意を感じるような凛とした立ち姿だった。

ライブ中は最初から最後までずーっと泣いていた。周りからすすり泣く声が聞こえ続けた。でも、その涙の対象である人、あんなに泣き虫だったももかは、今日は涙を堪えて、ずっとまっすぐ前を見据えていた。その姿に、ああ、本当に有安杏果はここからいなくなるんだな、とようやく実感を持てた。

私はももかのことを何にも知らないし、分かってもいない。真面目で、不器用で、頑固で、優しくて、周りから一歩引いていて。そんな印象も勝手に抱いているだけで、大間違いなのかもしれない。ただ、卒業を発表したときに悲しいながらも妙な納得感を感じたのは、それがとても有安杏果らしいと思ったからだ。

今まで活動してきたことが、彼女の「普通」の足を引っ張ることも多かれ少なかれあるだろう。それでも、ただただ彼女の願いが叶えられることを、少しでも彼女の片鱗に触れた人間として思う。

そして、今はまだ逆境こそがチャンスだぜ、なんてとてもいえないけれど、まっすぐな彼女の意思に戸惑いながら応えた百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにの4人の願いも叶いますように。

有安杏果さん、8年間、お疲れ様でした。