なんでやねん日記

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イタリアに行ってきた【座学編】

いろいろあってイタリアに行ってきました。旅の思い出を振り返るため、出発〜帰国までを書き残しておきます。こちらは、情報収集や買ってよかったものなどをまとめた座学編です。


まずは旅程を組む

海外に行くのは十数年ぶり2回め。これまたいろいろあり、海外旅行初心者なのにツアー旅行ではなく個人旅行で行くことになり、まずは旅程を組むためガイドブックを購入しました。

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書店でパラパラと眺めて、いちばん情報量が多そうと思ったのがこの2冊。さすが地球の歩き方。本家の方は観光スポットやその土地の歴史、海外旅行のコツなどがじっくりしっかりまとめられていました。しかしショッピングやレストランの情報など、街歩きのための楽しげな情報は少なかったため、ムックの方も購入。どちらもいい感じに情報がまとまっていて、めちゃくちゃよかったです。あと読みやすかった。

この2冊を熟読し、ローマ、フィレンツェ、ベネチア、ミラノをめぐる旅程にしました。ベタ中のベタだけど、初心者にはベタがよかろうということで。航空会社は飛行機が苦手ということもあり、直行便(いちばん乗機時間が短い)のアリタリア航空に決定。ガイドブックには成田-ベネチアの直行便が就航!と書いていましたが、なんと1年ちょいくらいでなくなったらしく、この旅行のときは成田-ローマ&ミラノのみでした。

https://www.alitalia.com/ja_jp/

なんせ使いづらかったアリタリア航空のサイト。航空券を手配してから、いろいろと悪名高い航空会社であることを知り(今はエティハド航空が出資していて、だいぶよくなったという情報も)乗るまで震えていました。結果、機材の不調でエンターテイメント機器が使えなかったり(行き)、ブランケットから生乾き臭がしてめちゃくちゃ臭かったり(交換してもらった)、出発が2時間半遅れたり(帰り)、いろいろあったものの、ロストバゲージはなかったし、やっぱり直行便楽だしということで、まあオーライかなという感じでした。

イタリア国内は鉄道移動がよいということで、トレニタリアで手配しました。

Renfe

こちらも公式の日本語サイトがあります。予約しやすかった!ガイドブックや「イタリア 鉄道」でぐぐったら表示されるのが「レイルヨーロッパ」のサイトで、最初はそちらで予約していたんですが、エラーが発生しまくって、予約したはずなのにできていなかったりトラブルが続き……。ものすごいストレスで何とかならんかと調べていたところ、公式サイトに行き当たりました。なんだあるんじゃん公式!しかも手数料を取られていたのかレイルヨーロッパより安いぞ……?というわけで、ぜんぶこちらで手配しました。

日本より値段が安いし、鉄道車内の治安が不安だしということで、すべてグレード高めのビジネス(グリーン車みたいなもの?)を手配しました。ドリンクサービスがある、椅子が快適、何より1車両に人が10人くらいしかいないため雰囲気が落ち着いてて、治安がめちゃくちゃよかった。それでも、日本の新幹線より全然安いし。

乗車券も、プリントアウトしたものを持っていけばOKで、かなり便利かつ楽でした。

出発までひたすら調べ物

旅程も決まったし、航空券も決まったし、あとはどこを観光するか決めよう〜!と、普通ならワクワクするゾーンに入るわけですが……。私は心配性+不安がり+小心者というスペックで、だからこそこれまでほとんど海外に行ったことがありませんでした。英語はほとんと喋られないし、イタリアはスリなどの犯罪が多いと聞くし、そもそも私は普段からちょっとした運が悪くて、これまでの国内旅行も何度か不運に見舞われており……。ものすごく不安で不安で、このとてつもない不安を埋めるためには知見を溜めるしかない!と思い、ひたすら海外旅行やイタリアについて調べました。

便利だったのが、Kindle Unlimited。ちょうど無料期間だったので、「イタリア」で調べて出てくる本を読み漁りました。どうやらKindle Unlimitedは、個人が出版している電子書籍が多く対象になっているようで、さまざまな人のイタリア旅行記がヒットしました。大手が出しているガイドブックはやっぱり、「大きな情報」しかなくて知りたかった&知らなかった「小さな情報」は、こういった書籍のほうが充実していました。座学にはぴったりです。

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上の3冊は特に役に立ちました。下のFIGAROは、お店情報を調べるのによかったです。

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あとは、はてなブックマークで「イタリア」「イタリア旅行」などで検索して、ヒットしたイタリア旅行記などを読み漁りました。ブログも「小さな情報」がたくさんあるので、とっても便利でした。他の方の旅行記を読むと、勇気が湧いてくる……。

はてなブックマーク

防犯情報は、外務省の海外安全ホームページに、在イタリア日本国大使館と在ミラノ日本国総領事館がまとめたPDF資料があったので、そちらを熟読しました。ストライキ情報は、HISのブログを逐一チェックしていました。(ストに遭遇しなくてほっ)

外務省 海外安全ホームページ|安全の手引き イタリア
イタリア観光ブログ

イタリア語も勉強しなくては! ということで、いろいろ調べたところ、こちらの本が評判よく、アプリ版を購入しました。

https://appsto.re/jp/GN0au.i

単語や会話をタップすると読み上げてくれるので、発音の勉強にもなりました。ほか、この本になかったり、よく使いそうな会話は他のガイドブックで調べたり、ぐぐったりしてメモ帳にまとめてもっていきました。ほか、英語も基本を復習したりしました。

情報を知ることによって、徐々に不安感が減ってきて、その代わり「楽しみだな」と思うことが増えていきました。ただ突然、不安が襲ってくる日もあり、そんなときは同行者や同僚、海外旅行経験がある友人にひたすら話を聞いてもらいました。

いろいろ予約する

イタリア国内の主要な美術館や博物館は、だいたいオンライン予約に対応していました。サイトはイタリア語か英語か、という感じでなかなかハードルが高いですが、親切に買い方をまとめている日本語ブログがたくさんあるので、スムーズに購入できました。予約完了メールはGoogle翻訳などを使ってなんとか解読しました……。あらかじめプリントアウトしておいて、窓口で見せてチケットと交換、というケースが多かったです。場所によりますが、ほとんどカード決済対応です。

だいたい4ユーロほどの予約手数料がかかりますが、イタリアは世界的に見ても有名な美術館や博物館が多く、チケットを買うまでに行列必至なので、シュッと入りたい方は予約していくことをおすすめします。なお、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の「最後の晩餐」は出発1ヶ月くらい前ですでに完売していました……。サイトで売り切れていても電話(英語)すれば取れることが多いらしいですが、私は断念。旅行代理店でもチケットを販売しているものの、時間が選べなかったり、公式サイトの3倍近い値段を取られたりするので要注意。どうしても行きたい方は早めの予約をおすすめします。

インターネットをどう確保するか

海外に行くにあたり、一番心配していたのがインターネット環境。イタリアはそこかしこにフリーWi−Fiがありますが、いつ何時でもインターネットにアクセスできる環境がないと死んじゃう。

最初は、海外レンタルできるモバイルルーターを検討していたのですが、少し前にヨーロッパ方面に旅行した同僚から「回線が重いことがあるし、そもそもルーター自体持ち歩くのが面倒」と聞き、現地でプリペイドSIMを購入することにしました。

イタリアってどんなキャリアがあるんだろう?と思い、いろいろ調べていたところ、素晴らしすぎるサイトに出会いました。

http://puntoita.webcrow.jp/sim.html

情報量めちゃくちゃすごい……!!!すさまじい情熱を感じる。素敵。

こちらのサイトを参考に、もろもろ検討して、TIMという会社の「TIM for Visitors」にしました。TIMは空港や駅、主要な街などにいっぱいお店があって、とくに空港や駅は旅行者向けの説明書などもあってサクサク契約できました。私は、ローマ・フィウミチーノ空港の到着ロビーを出て右にあるところで購入しました。着いてすぐインターネット環境をゲットできたのは本当に便利だった……。(実際、使えるようになるのは契約から2時間後くらい)

情報をまとめる

ガイドブックを買ったものの、観光中は持ち歩きたくなかったため、行きたいスポットや列車の時間、気になる情報などは、すべてGoogleドキュメントにまとめていました。オフラインでも見られるので、「あれなんだったっけな」というとき便利でした。共同編集もできるので、複数人で旅行に行くときも便利そうです。

Google ドキュメント - オンラインでドキュメントを作成、編集できる無料サービス


こんな感じ

ガイドブックやブログで気になったお店は、トリップアドバイザーのアプリにひたすら保存しました。

トリップアドバイザー: 口コミを参考に、料金を比較して予約

口コミもすごく参考になりました。ただし、トリップアドバイザーは飲食店の情報は多いものの、ショッピング情報が少なく、GoogleMapの保存機能も併用しました。あと、トリップアドバイザー、住所や位置がめちゃくちゃなことも多く、UIもいいとは言えないので、どうしても行きたいお店がある場合は、飲食店でもGoogleMapに保存しておいた方が役立つと思います。

買ってよかったもの

旅行に行くためにはいろいろ準備せねば!ということで、いるもの、ほしいものリストを作り、実店舗やネットで購入して少しずつ準備しました。特にあってよかったな〜と思うものたちはこちら。

機内で大活躍しました。2ペア入り。周りの話し声や雑音、ジェット音などがスッと消え、めちゃくちゃ安眠できました。しかし行きの機内で片方なくしてしまい、1ペアしか持って行っていなかったため、帰りに空港で適当なものを買ったら、性能が違いすぎて驚きました。科学の耳栓すげえ……!しかも帰りでも片方なくしてしまったので、念のため2ペア持っていくことをおすすめします。

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旅行中、めちゃくちゃ歩き回るし、ベッドが体に合わなくて痛いしで、この2つ、めちゃくちゃ役立ちました。飛行機に乗るときに貼ってもヨシ。もう若くないので、体のケアには気を遣いました。薬もロキソニン、抗アレルギー薬、葛根湯などなど、多めに持っていきました(結果とても助かった)。ヘパリーゼの錠剤も持っていきました。疲れやすい人、胃が弱い人におすすめです。

これまたベタですが、みそ汁もやっぱり助かりました。アマノフーズのフリーズドライみそ汁、お湯注ぐだけなので便利だし、出汁が効いててめちゃくちゃおいしかった……!なんだか胃が落ち着かないときに飲むと、ほっとしました。特になめことあおさがおいしかったです。

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これは大量パックだけど、スーパーにいくとバラ売りしています。

www.muji.net

無印の旅行&携帯品グッズはかなり役立ちました。たまたま見付けて特に気に入ったのがこれ。綿棒がないと生きていけない人間で、これまで旅行に行く場合はティッシュペーパーにくるんで持って行っていたので、このグッズの導入により超進化しました。こんな便利グッズがあったとは……。けっこうたっぷり入ります。

何よりよかったのは、RX100。

デジイチを持っていくのは疲れるため、この機会にコンデジがほしいな〜と思いカメラ好きの同僚’sに尋ねたところ、RX100シリーズをおすすめされました。RX100シリーズは初代から、現在はM4まで出ていますが、値段的にも機能的にも気軽な一台が欲しかったので初代を買うことに。

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結論、めちゃくちゃいいカメラでした。スッと撮っただけでもものすごくきれいにとれる。軽いしスリムだし持ち運びもしやすい。このカメラがあったおかげで、旅が何倍にも楽しくなりました!これからの旅行に持っていくのも楽しみ。

さて座学編はこんな感じです。旅行記をまとめた実践編は下からどうぞ。

モーニング娘。は進化と継承のグループだ

頭をガンッと殴られたような衝撃だった。

 

今日、わたしはとてもドキドキしながら一日を過ごした。モーニング娘。に新メンバーが加入。しかも、ハロプロ研修生から。その事実が発表された日から今日まで、ずっと頭の片隅で、誰があの晴れやかで華やかなステージに立つんだろうと、考え続けていた。今日はその気持ちがピークな日で、まあいわゆる大人の年齢なので、ちゃんと自分の生活をこなしつつ、それでもすごくドキドキしながら一日を過ごしていた。

 

新メンバーに加入したのは、横山玲奈、そして、加賀楓だった。研修生のファンとして、本当に、ほんとうに嬉しい瞬間だった。名前が呼ばれた瞬間、わああああと叫んで、泣いた。いい大人なのに。

 

ハンカチを握りしめて泣き続ける私をよそに、コンサートは続いた。物凄い、コンサートが続いた。

 

何してるの。今日の主役は新しい13期じゃない。私たち11人よ。

 

全力で、全身で、そう訴えかけてくるようなステージだった。

 

メドレーからの後半戦。とくに、最後の3曲は、ここ数年のモーニング娘。を追ってきた人間として、涙が止まらなかった。

MY VISIONというツアータイトルが発表されたとき、また誰か欠けるのだろうかと、不安な気持ちがよぎったことを覚えている。しかしそんな心配は杞憂であったことを、今日、体で感じた。このツアーは、大きな存在を失い続けながらもがいてきた、今いるメンバーが、自分の将来を、自分がここにいる意味を、自分がどうしていきたいかを考えていく行程だったのだ。

 

高橋愛が、新垣里沙が、田中れいなが、道重さゆみが、鞘師里保が、鈴木香音が。かつてそこにいて、今はいないメンバーが歌ってきた大事な曲、大事なパートが、今いるメンバーに継承されていく。道しるべを失った女の子たちが、新しい道を歩み始める。その継承の儀式が、今日という日だったのだ。

 

とにかく素晴らしいステージだった。たしかに、まだ頼りないメンバーもいることは事実だ。しかしその不完全さも含めて、これがモーニング娘。だと確信するような、そんなステージだった。

 

モーニング娘。は進化のグループ。そして、継承のグループでもある。過去を憂いる私たちを吹っ飛ばすような、最高の継承と進化を遂げたステージだった。

 

今回のツアー、諸事情で一度もホール公演に足を運べなかったのだけれど、そのことを心の底から後悔するような、最高の公演だった。今を燃やし続けているアイドルは、今見なければいけない。今、この瞬間を目に焼き付けなければいけない存在なのだ。

 

モーニング娘。'17は、きっとすごいグループになる。今、見なければ後悔する。きっとそんなグループに、11人、そして新たな2人がしてくれる。

 

そう信じられる、これからも信じていける、そんなステージだった。

 

 

 

半年

もうすぐ半年になる。

この半年私はずっと「私ってこんなに鞘師のことか好きだったんだな」と思い続けている。

私の中で鞘師は、好きな女の子を見ているはずがふと目を奪われる存在で、ああエースってこういう子のことを言うんだな、というのを否が応でも感じさせてくれる子だった。指の先まで神経が通った強いけどしなやかなダンスで、泣き出すんじゃないかというくらい一生懸命絞り出す歌声で、愛くるしい笑顔と鋭い視線で、いくらでもいくらでも、新しい魅力を見せてくれる子。私の中では一番ではないけれど、間違いなくいろんなことの一番な子で、それが故になぜかもっとずっと私たちにいろんなものを見せ続けてくれるんだと勘違いしていた。

鞘師が卒業を発表してから、できる限りの「会える場所」に足を運んだ。ひとつイベントが終わるたび、鞘師が卒業する実感は薄れていった。「鞘師が立つステージをもっと見続けたい」という気持ちだけが大きくなっていった。

5月末に、幸せな卒業コンサートを立て続けにふたつ見た。どちらも、それはそれは、素晴らしいコンサートだった。

私たちはお金や時間などの対価をはらって、彼女たちの貴重な一瞬一瞬を見させてもらっている。彼女たちにもそれぞれ人生があることは、もちろん、十分、知っている。だから卒業は寂しいけれど、同時に晴れやかな気持ちで見送っている。最後にステージに立つ彼女たちはとても愛らしくて、かっこよくて、誇らしげで「幸せです」と言いながら満面の笑みでステージを去る。私たちもその日を境に、気持ちの一区切りをつける。

でも今回、幸せなステージを目の当たりにして、素晴らしかったなという気持ちとともに浮かんできたのは「鞘師でも、このステージを見たかった」だった。卒業したふたりには最大の敬意を払っているし、鞘師もセレモニーがなかったわけではない。だけど立て続けにみた卒業コンサートのどちらもが、鞘師の最後のステージとはまったく異なるもので、言い換えれば今までも見てきた卒業コンサートのそれだった。

こんなことを言っても仕方ない。今まで卒業していった女の子たちと同様に、鞘師も新しい道を歩んでいる。こんないい年した女が、ひとりの十代の女の子がステージから降りたことを嘆き続けるなんて、心底見っともない。

そう分かってはいながら、私は繰り返し、鞘師の映像や歌声を見たり聞いたりしながら「私ってこんなに鞘師のことが好きだったんだな」と思い知る。鞘師の話題がテレビや動画やブログに登場するたび思い知る。

私が好きな女の子たちはいずれ、今までのように歌ったり踊ったりしなくなる。そんな当たり前のことを、改めて理解した半年だった。私たちにできることは、ステージで輝く姿を1分でも1秒でも長く目に焼き付けること。それしかないのだ。