ハロプロ研修生 発表会2015 ~春の公開実力診断テスト~に行ってきた
研修生好き、いやハロプロ好きにとって1年に1回の祭典。もちろん行ってきました。
今年は直前に「つばきファクトリー」の結成が発表されたり、2015年4月に加入したばかりの新人8人もパフォーマンスするメンバーに含まれていたりいったいどうなるんだと始まる前は不安だったのですが、いやいや無用な心配でしたね(とはいえつばきメンバーのソロパフォーマンス見たかったですよ!!!最近超フィーチャーされて自信付いてきてたきしもんのステージ見たかったですよ!!!!!!)
というわけで今回も気になった子とポイントをメモ代わりにまとめてみました。
それぞれのパフォーマンス写真とレポはこちらでどうぞ。
■段原瑠々「GOOD BYE 夏男」(松浦亜弥)
昨年の王者。文句なしのパフォーマンス。声量あるしリズムもしっかりしているしダンスめちゃくちゃ上手いし表情もすごくよかった。衣装も正統派アイドル感あって、なんというかもう本当に“プロ”としか言えなかった。今回は入賞を逃してしまって、最後ちょっと泣いてるように見えたけど(席遠くてビジョンでしか見れてないので勘違いかも)、あのステージが入賞者に比べて劣っていたわけでは決してないのでこれからも腐らずに頑張ってほしいなあ……。
るるちゃんは実力ありすぎて持て余してるんじゃないかな。かつての宮本佳林ちゃんを思い出す。
■堀江葵月「シャボン玉」(モーニング娘。)
この難しい曲を1人でやり切るのはすごい!表情も声色もパートごとにコロコロかわって、表現力あるなあと思った。ナイスガールトレイニー出身の子はやっぱりパフォーマンス力がひとつ抜けてる感じ。
■梁川奈々美「ロマンスの途中」 (Juice=Juice)
2015年4月に加入したばかりの新人8人のうちの1人。小柄で小学生だと思ったら中学2年生でびっくりした。この歌も1人で歌うのは大変な曲だけど、あこがれの先輩に宮本佳林ちゃんを挙げてるだけあって、好きで歌いこんでる感じがした。体は小さくて細いのに声がしっかり出てて安定してたなあ。これからの成長がの楽しみ。
■橋本渚「FOREVER LOVE」(℃-ute)
途中、矢島舞美ちゃんに表情が似ててドキッとした。℃-ute好きなんだろうな、選曲がぴったりだった。セクシー=表現力があるんだと思う。研修生、セクシー枠が不足気味なのであまりいないので貴重。
■加賀楓「Love take it all」(℃-ute)
今年はかえでぃーに投票しました。昨年、トップバッターでガチガチで、歌唱途中でむせてしまった彼女。次々と入賞者の名前が呼ばれる中、凄まじく悔しそうな表情で涙を流していた姿が印象的でした。かえでぃーの迫力ある声がとても好みでもともと応援していた子の1人ではあったけど、昨年の発表会以来、もっと気になる存在になってステージにいるとついつい目で追ってしまった。
悔しさを乗り越え今年はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、イントロが流れた瞬間、こちらまで緊張した。最初は声が震えていたけれど、ダンスは大きくしっかりリズムがとれていて、次第に歌声も落ち着いてきた。1年、彼女がしっかり真摯に取り組んできたことが伝わってくるようなパフォーマンスでした。
表彰で名前を呼ばれた瞬間、一緒に泣いてしまった。しっかりと成長して悔し涙を嬉し涙に変えて、ああやっぱりアイドルっていいなあとしみじみ感じさせてくれました。ベストパフォーマンス賞受賞、おめでとうございます。
■高瀬くるみ「背伸び」(Juice=Juice)
ダンスも歌も表情も衣装も「出来上がってる」という表現がぴったりくるステージでした。さすが「とちおとめ25」で経験積んでるだけある。すっきり通る、でも愛らしい声優さんみたいな恵まれた声質だと思う。ハロプロにはいそうでいない(というか多くのパートを任されない)タイプな気がした。賞はかすらなかったけど、もっとじっくり見たいのでこれからの生タマゴShow見せ場増えるといいなー。
■一岡伶奈「泣き虫少年」(Buono!)
「一岡、行きまーす!」がすごくよかった。こぶしとつばきのメンバーを除けば、最長キャリアとなったいっちゃん。最長キャリアのプレッシャー、本当に苦しいだろうしこちらも想像するとつらくなるんだけど、そんな心配を吹き飛ばすような明るい一言でした。「泣き虫少年」の歌詞とあいまって、じーんとした。審査員の「開花している」というコメント、私もすごく同感で、ここ最近のいっちゃんはすごく目立つ。スタイルいいからというのもあるけど、華があるんだろうなあ。
■秋山眞緒「The Power」(℃-ute)
新人さん。長所をアピールできる選曲だったと思う。「特技:ダンス」とあるように腰の動きとリズムの取り方がすごくうまかった。手足長い上に体が柔らかいから見ていてとても気持ちいパフォーマンスでした。K-POPアイドルみたい。衣装のポイントを聞かれ「生タマゴをイメージした」と答えるキャラもよい。次の生タマゴShowが楽しみ。
■船木結「21時までのシンデレラ」(Berryz工房)
かえでぃーにいれるか、ふなっきにいれるか、ギリギリまで悩みました。ふなっきー、もともと歌うまかったけど、この1年ですっごい伸びてる。ツアー帯同もたくさん経験したからか、パフォーマンスに自信と貫禄を感じました。去年は「DESTINY LOVE」でかっこいい印象だったけれど、今年は一転愛らしい選曲。でもリアル"21時までのシンデレラ"なのでぴったりな1曲でした。ふなっき、ビジュアルもパフォーマンスもいいし、もう少し身長があれば即戦力だと思うので本当に惜しい。小さくてかわいいけど、ステージ立つと不利すぎる。
■前田こころ「好きな先輩」(モーニング娘。)
正直、パフォーマンスはまだまだだと思うけれど、笑顔がすごくよかった。笑顔に華がある子。中学1年生とは思えないくらい大人っぽいなあ。顔立ちと雰囲気が岸本ゆめのちゃんに似ている。あと全然関係ないんですが高橋愛ちゃんの前で歌ってることにグッときた。
「アンジュルム」「モーニング娘。'15」「カントリー・ガールズ」「こぶしファクトリー」「つばきファクトリー」と研修生が続々と昇格し、正直最初は(いいことなんだけど)層が薄くなったなと感じていましたが、終わってみると「これからが楽しみ」という気持ちに。昨年の発表会は優劣付けるのが難しいくらいみんなのパフォーマンスが成熟してて、「ハロプロ研修生」というアイドルグループにしか見えなかったけれど、今年は本当の意味で「研修生」として楽しめそうな気がします。次回の生タマゴShowが待ち遠しい!
去年気になったメンバーはほぼ昇格した昨年のレポートはこちら。
nandeyanen36.hatenablog.com
ハロプロ研修生のプロフィールページはこちら。
www.helloproject.com
※5月16日追記
ダイジェスト動画がハロステ!にUPされてました。
桜の話
あちこちで桜がぽんぽん咲いている。この前まで小さなつぼみだったはずなのに、いつの間にこんなに咲いたのだろう。そんなことを思いながら道中にあった桜の木を眺めていたら、花がひとつまるまる落ちてきた。さっきまで花がくっついていたであろう枝には、ちいさな鳥が止まっていた。どうやら鳥が花をついばんで蜜を吸い、下に落としていたようだ。桜の花が花のまま地上に落ちているのを見たことは幾度となくあったけれど、風か何かで落ちているものなのだとばかり思っていた。そうか、鳥のしわざだったのか。そうやって上を見上げている間にも、鳥は次々と私の頭上に花を落としてくる。くるくるくるくる落ちてくる淡いピンク色の花を見て、なんて贅沢なのだろう、と思った。桜の花を枝から離すなんて人間には(くくりが大きすぎるかもしれないが少なくとも私には)ひんしゅくを買う行為のような気がして、なかなかできることではない。鳥は蜜を吸って生きているからできることなのだ。宙を舞う桜をつかもうとしたけれど、風が吹いて思うようにつかめなかった。
どこにいてもどこで見ても桜はきれいだし、大好きだなのだけれど、やはり京都を離れて初めての春だからか、京都で見たたくさんの桜のことを思い出している。
花見客でごった返す円山公園で見た桜。川端二条にあるレトロな発電所沿いの桜。古いレールの上を歩きながら眺めたインクラインの桜。大好きなバーの窓から眺めた西木屋町の桜。印象的な桜が脳裏に次々と浮かぶのだけれど、特に強く思い出すのは加茂川で見た真っ暗な桜だ。
あの頃私は学生で、フリーペーパーを作る団体に所属していた。その人たちと花見をすることになって、とある女の子が場所をセッティングしてくれたのだけれど、がらんとした加茂川でもさらに北の方で、外灯も人通りもほぼなく辺りは真っ暗。飲み物や食べ物がどこにあるのかも見えない状態で、白い桜の輪郭がぼんやり暗闇に浮かんでいた。もうかなり前のことで、その場にいた人たちと何を話したのかも、何を飲んだのかもまったく覚えていない。でも、なんだかとても楽しかった記憶は残っている。
その桜のことは、つい最近まですっかり忘れていたのだけれど、先日、当時一緒に過ごした友達に会った際ふと思い出したのだ。その子に「あの花見のこと覚えてる?」と聞いたが、お酒が入っていたせいもあって、何と返事が返ってきたのか忘れてしまった。昔はどれだけお酒を飲んでも記憶がなくならなかったのにな、なんて思うきょうは4月1日。
つんく♂一本体制が終了したハロー!プロジェクトは、今最大の過渡期を迎えている
表題の通りです。
2014年末から少しずつ変化を感じていましたが、2015年に入り、ハロー!プロジェクトは大きく変化しています。「そもそもハロプロとはなんぞや?」というところから始まり、最近起こったハロプロの変化をざーっとまとめてみました。
引くぐらい長いですが、ハロプロに興味ある方もない方もぜひご一読くださいませ。
★そもそも、ハロー!プロジェクトって何?
ハロー!プロジェクト(Hello! Project)は、芸能事務所アップフロントプロモーション(旧:アップフロントエージェンシー)に所属し、主につんく♂が総合プロデュースを手掛ける女性アイドルグループの総称、またはメンバーのファンクラブの名称。略称はハロプロ(英語圏では"H!P"と略される)。
ハロー!プロジェクト - Wikipedia
1998年、テレビ東京のオーディション番組「ASAYAN」からデビューした平家みちよとモーニング娘。の合同ファンクラブとして「Hello!」が設立。1999年に「Hello! Project」へ改称しました。同年7月から、今やハロプロの恒例行事としてファンに愛されている合同コンサート通称「ハロコン」がスタートしました。その名称が一般的に広まったのは2001年ごろとされています。
2014年3月時点でハロー!プロジェクトに所属しているアーティストは以下の通り。(長いので知っている方は読み飛ばしてください)
・℃-ute
- メンバー(左上から時計回り)
- 中島早貴
- 萩原舞
- 岡井千聖
- 鈴木愛理
- 矢島舞美※リーダー
Berrzy工房結成後、残りのハロー!プロジェクト・キッズメンバーで2005年結成。その後、村上愛、有原栞菜、梅田えりかはグループを卒業。数あるアイドルグループの中でも群を抜くパフォーマンス力で一目置かれている。
・モーニング娘。'15
- メンバー(上段&中段&下段それぞれ左〜右)
- 飯窪春菜※サブリーダー&教育係
- 工藤遥
- 生田衣梨奈※サブリーダー&お目付け役
- 鈴木香音
- 譜久村聖※リーダー
- 佐藤優樹
- 石田亜佑美
- 鞘師里保
- 小田さくら
- 尾形春水
- 野中美希
- 牧野真莉愛
- 羽賀朱音
1997年結成。おそらくハロプロで一番知名度があるグループだが、メンバーが流動的なため、いわゆる黄金期を経験したメンバーはすでにおらず、新しいグループと言っても過言ではない。12期以前のメンバーについてはこちらで詳しく紹介しています。
・アンジュルム
- メンバー(左上から時計回り)
- 竹内朱莉
- 相川茉穂
- 中西香菜
- 勝田里奈
- 室田瑞希
- 田村芽実
- 和田彩花※リーダー
- 佐々木莉佳子
- 福田花音
2009年にハロプロエッグ(現ハロプロ研修生)の選抜メンバーで「S/mileage(スマイレージ)」を結成。2011年に2期メンバー加入。2014年には3期メンバーが加入し、グループ名を「アンジュルム」に改名。
・Juice=Juice
- メンバー(左上から時計回り)
- 宮崎由加※リーダー
- 植村あかり
- 金澤朋子※サブリーダー
- 宮本佳林
- 高木紗友希
2013年2月にハロプロ研修生のメンバーを中心に結成。現在初の単独ライブツアーを開催中。5月には中野サンプラザで初ホールコンサート(ぜひ足を運んでください!!!!)
・カントリー・ガールズ
- メンバー(左上から時計回り)
- 嗣永桃子※プレイングマネージャー
- 稲場愛香
- 山木梨沙
- 小関舞
- 島村嬉唄
- 森戸知沙希
1999年に結成。数度のメンバー変更やゲストメンバー加入を経て、2002年に里田まいが加入。2007年以降は活動を休止していたが、2013年モーニング娘。12期オーディションの落選者とハロプロ研修生メンバーらが加入し再稼働。「カントリー・ガールズ」に改名。嗣永桃子通称「ももち」は活動休止したBerryz工房のメンバー。
・こぶしファクトリー
- メンバー(左上から時計回り)
- 藤井梨央※サブリーダー
- 広瀬彩海※リーダー
- 野村みな美
- 小川麗奈
- 井上玲音
- 和田桜子
- 田口夏実
- 浜浦彩乃
ハロプロ研修生の選抜メンバーで2015年結成。インパクトのある名前は「日本原産の『花コブシ(辛夷)』が由来で、“握り拳に似たつぼみを付けるコブシのように、優美でありながら力強さを兼ね備えたグループになってほしい」という思いが込められているほか、活動休止するBerryz工房の「ファクトリー(工房)」を冠している。
ほか、上記でもちょいちょい登場した「ハロプロ研修生」(ハロプロでのデビューを目指す研修生。前身はハロプロエッグ)、元モーニング娘。メンバーで現在は芸能活動休止中(海外留学中)の光井愛佳が所属しています。
と、前説だけでかなり長くなってしまい不安しかありませんが、次からが本題です。最近のハロー!プロジェクトには、こんな変化が起きています。
★道重さゆみの卒業に伴い、ハロプロのリーダーが矢島舞美に
モーニング娘。6期メンバーとして活動してきた道重さゆみが、2014年11月26日に同グループを卒業しました。彼女は過去メンバーの中でも最長となる約12年間モーニング娘。に所属。世間一般で高い知名度を誇り数々のヒット曲をリリースしていた“黄金期”、メディアへの露出がぐっと減りながらもパフォーマンスに磨きをかけた“プラチナ期”、新メンバーを多数迎え楽曲の路線も変更した“カラフル期”と、さまざまな時代を乗り越えてきたメンバーとして、多くのファンから支持されていました。
長きに渡りハロプロを支えた彼女の卒業はファンやメンバーへの影響も大きく、何となく「彼女がいなくなったあとのハロプロはどうなるんだろう……」という気持ちが(少なくとも私の中には)ありました。
そんな不安をよそに、彼女のあとをついでハロプロ新リーダーに任命されたのは、℃-uteの矢島舞美。
女神と称するにふさわしい抜群のルックスと性格の良さ、アイドルとは思えない美筋肉を兼ね備えた女の子です。(ちょっと抜けたところも最高!!)人柄がよく、周りからの信頼も厚いので、きっとよきリーダーとしてハロプロを支えていってくれると思います。
ちなみにハロー!プロジェクトはガッチガチの年功序列制のため、道重さゆみの卒業、Berryz工房の無期限活動休止に伴い、サイトの並びやコンサート等での紹介も℃-ute、モーニング娘。'15、アンジュルム、Juice=Juice、カントリー・ガールズ、こぶしファクトリーの順に変化しています。(それまではモーニング娘。'15、Berryz工房、℃-ute、アンジュルム、Juice=Juice……でした)
★Berryz工房の無期限活動休止
- メンバー(左から)
- 清水佐紀※キャプテン
- 須藤茉麻
- 夏焼雅※サブキャプテン
- 菅谷梨沙子
- 嗣永桃子
- 熊井友理奈
- 徳永千奈美
2015年3月3日をもって、グループアイドルの第一線を10年も走り続けてきたBerryz工房が、無期限の活動休止に入りました。
Berryz工房は2004年3月3日にハロー!プロジェクト・キッズの選抜メンバー8人で結成され、「あなたなしでは生きてゆけない」でCDデビュー。2005年に石村舞波が卒業してからは、7人で活動していました。女性アイドルグループの歴史の中でも、新メンバーが加入せず、最後まで結成時のメンバーで活動していた例は非常に珍しいのではないでしょうか。
髪型もファッションも性格も見事にバラバラで、我が道を行くメンバーばかり。それぞれ個性が強すぎる女の子ですが、パフォーマンス時の“一体感”はピカイチ(ファンも一体感の一部)。後輩アイドルへの影響力も強く、ハロプロ内では譜久村聖(モーニング娘。'15)、福田花音(アンジュルム)、浜浦彩乃(こぶしファクトリー)などが熱烈な“ベリヲタ”として知られています。また、フットボールアワー・岩尾やHKT48・指原莉乃、タワーレコード社長など、業界人のファンも多数。
10年もの歳月、多くのアイドル好きを魅了したグループがハロー!プロジェクトの中から(事実上)消えたのは、あまりにも大きな“変化”だと思います。
★20人の少女がハロプロ正規メンバーに
モーニング娘。やアンジュルム(スマイレージ)への新メンバー加入などで、20人の女の子がハロプロ正規メンバーになりました。ここまで一気にメンバーが増えるのは、ハロプロ史上初。“新しく生まれ変わる”事務所の意思を感じました。ちなみに増えたメンバーは以下の通り。(リンクはそれぞれのパーソナリティが感じられる「LoGiRL」個別インタビュー記事)1人1人魅力を語りたいところですが長くなるので割愛。
★はモーニング娘。12期オーディション、☆はハロプロ研修生を経て加入
特筆すべきは、大勢のハロプロ研修生が正規メンバーに“昇格”したこと。ハロプロ研修生は、日々歌やダンスなどのパフォーマンスを磨きハロー!プロジェクトでデビューを目指す女の子たちがたくさん所属しています。これまでは“受け皿”がなく、即戦力な子もいるのになかなかデビューできない現状が(私含む)ファンの中で嘆かれていました。
女の園で努力を積み重ねてきた彼女たちが、今後ハロプロをどう輝かせてくれるのか、楽しみで楽しみで仕方ありません。
★“作詞作曲プロデュースつんく♂”体制の変化
一番大きな変化がこちら。2015年に発売されたハロプロ曲のほとんどが“非つんく”楽曲となっています。
- ℃-ute「The Middle Management~女性中間管理職~/我武者LIFE/次の角を曲がれ」(4月1日発売)
- The Middle Management〜女性中間管理職〜 作詞:つんく 作曲:DANIEL MERLOT / AURELIEN POUDAT / HYON D / TAKANORI TSUNODA / STEFAN BROADLEY 編曲:同左
- 我武者LIFE 作詞:SHOCK EYE 作曲:KOUGA supported by SHOCK EYE 編曲:soundbreakers
- 次の角を曲がれ 作詞:中島卓偉 作曲:中島卓偉 編曲:鈴木Daichi秀行 ストリングスアレンジ:クラッシャー木村
℃-uteの楽曲は1曲つんく作詞曲があるものの、作曲陣はバラバラ。中島卓偉はアップフロントワークス所属のシンガーソングライターで、つんくもその作曲力に惚れ込んでいるほど。アニソン感あります。
- モーニング娘。'15「青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ」(4月15日発売)
- 青春小僧が泣いている 作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:江上浩太郎
- 夕暮れは雨上がり 作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:鈴木俊介
- イマココカラ 作詞:青木久美子 作曲:高取ヒデアキ 編曲:大久保薫
モーニング娘。に関しては、2014年末に発売されたシングル「TIKI BUN/シャバダバ ドゥ~/見返り美人」の「見返り美人」も“非つんく”楽曲でした。これまでもインディーズデビュー曲「愛の種」や「ペッパー警部」といったカバー曲などの例外はありますが、メジャーデビュー以降のオリジナル曲で“非つんく”楽曲が収録されたのは初めてで、ファンの間に衝撃が走りました。
ただ他グループと違い、本シングルもまだつんく色が強いラインナップとなっているところに、ハロプロの祖としての存在感を感じます。
- アンジュルム「大器晩成/乙女の逆襲」(2月4日発売)
- 大器晩成 作詞:中島卓偉 作曲:中島卓偉 編曲:鈴木俊介
- 乙女の逆襲 作詞:児玉雨子 作曲:川辺ヒロシ・上田禎 編曲:CMJK
2015年最初のハロコンで観客の度肝を抜いた「大器晩成」。初披露後、Twitterではあっという間に「大器晩成やばい」という声が広まり、私は持っていなかった「大器晩成」披露パターンのライブチケットを急いで押さえたのでした……。とにかくかっこいいし、耳に残る。何度も繰り返し聞いてしまう中毒性がある。2015年早々「シングル曲がつんくプロデュースじゃないなんて……」という不安がふっとびました。
- カントリー・ガールズ「愛おしくってごめんね/恋泥棒」(3月25日発売)
- 愛おしくってごめんね 作詞:児玉雨子 作曲:加藤裕介 編曲:加藤裕介・A-bee
- 恋泥棒 作詞:児玉雨子 作曲:村カワ基成 編曲:高橋諭一
う、うたちゃんかわいい…………はっ!ごほん、ごほん。
作詞を担当している児玉雨子は元々作家。しかし、TV番組「コピンクス!」(静岡朝日テレビ)でJuice=Juiceの宮本佳林がCVを担当したキャラクター・コピンク*の楽曲「カリーナノッテ」にて作詞家デビューと、ハロプロとは何かと縁深い方。個人的にはいちばんハロプロ“らしい”歌詞を書く方だと感じています。
- こぶしファクトリー「念には念 / サバイバー」
- 念には念 作詞:アベショー 作曲:アベショー 編曲:鈴木俊介
- サバイバー 作詞:太田善也 作曲:和田俊輔 編曲:和田俊輔
まだMV等公開されていませんが、ライブで聞いた「念には念」、めっっちゃくちゃよかったです……。
オフシャルの詳細は出ていませんがJuice=Juiceの「Wonderful World/Ca va ? Ca va ?(サヴァサヴァ)」(4月8日発売)も両方つんくは携わっていません。今回発表された“非つんく楽曲”はどれも粒ぞろいで、「力強いリスタートを切るぞ」という意気込みが感じられます。
冒頭でも説明した通り、ハロー!プロジェクトは「つんく♂が総合プロデュースを手掛ける女性アイドルグループ」であり、これまでほぼ全ての楽曲をつんくが作詞作曲していました。真野恵里菜やBouno!の楽曲など、一部他の音楽家が作詞作曲を担当しているものもありますが、少なくともモーニング娘。や℃-ute、アンジュルムらのシングル表題曲はすべてつんくが担当していました。
(ちなみにつんくは2014年3月に喉頭がんを患っていたことを告白。2014年秋には「完全寛解した」と発表したものの再発し、現在療養中です。とはいえ楽曲の制作を完全に0にはしておらず、病気とプロデュース曲減少の因果関係ははっきりしていません。非つんく楽曲への関わり度合いも不明です)
これまでの体制を考えると、はっきり言って異常事態です。しかしもう1つはっきり言えるのは、アップフロントプロモーションは「ハロー!プロジェクトを残すためにできうる限りの策を講じている」ということです。
私は宝塚歌劇団が100周年を迎えたとき、ハロー!プロジェクトの100周年もこの目で見てみたいと心の底から思いました。それは、これまで行ってきた「つんく♂一本体制」では実現しないことなのです。もちろん「つんくがいてこそのハロプロ」という声もわかりますし、私もある程度は同調します。楽曲はもちろんのこと、何よりあの日本語のセンスは誰も真似できません。
ただ、今までたくさんの女の子が努力して笑って涙して切磋琢磨して築き上げてきたハロー!プロジェクトの文化を根絶やしにするのはあまりにも勿体なさすぎます。
これからどう変わっていくのか、変革は成功するのか。怖さはありますが、楽しみもあります。最大の過渡期を迎えているハロー!プロジェクトから、今後も目が離せません。
【追記】2015年4月4日、がん治療のため声帯を摘出したとつんくさんから発表がありました。
祝、近畿大学入学式! | つんく♂オフィシャルブログ 「つんブロ♂芸能コース」Powered by Ameba
※画像はすべてハロー!プロジェクト公式サイトから引用
※記事中は敬称略